いやめっちゃ楽しかったな。大分時間経ってしまったこともあって感想も消化しつくしてしまった感じはするんだがログを眺めつつ振り返っておこうかと。
まず誘拐するって言ってもそんな物理的な方法とらなくても良かったんじゃないですかねえ…。その影響かは知らんが翌日昼に目を覚ましたのは心外だった。しかもトントンに寝坊助って言われるし。お前のせいだろ。警戒はしつつも脱出する気満々だってので、誘拐犯くんとはそれなりにコミュニケーションをとっておいた。横暴な態度を心がけていたんだがこれは「好きで誘拐したなら丁重に扱え」という気持ちからです。丁重に扱ってもらった。一目惚れで誘拐って…と思っていたんだが、見つけた情報や夢の内容から俺のために色々頑張ってくれたんだと知ると無碍に出来なくなった。
探索中、物置でのイベントで自分そっちのけで助けてくれた姿に情けなさや申し訳なさがすごくて、一度は断った食事もすることにした。好きなものがバレている気味の悪さには目を瞑ってやった。普通に美味かったし特に何もなさそうだったから夕飯も食べたけどシナリオによると夕飯には薬が盛られてるらしい。なにが「ご飯は美味しく食べたいじゃないですか」だ。やっぱ変なもん入ってんじゃねえか。
知らない感情を夢に見て、その相手は誘拐犯で。おかしいのに、それが不快には思えなかった。あからさまに体調崩してるのを心配してるのは自分が医者の卵だからだと言い聞かせたが、多分違う。明らかに何かあったはずなのに、それが自分から欠落している。それが一番気持ち悪かったな。レトルトすら作らせてもらえない状況なんなんだ、と思っていたんだが、ボールペンの芯が抜かれてるのも全部俺の手の届くところに凶器になるものを置かないようにしてたんだな。
自分が死ぬ夢を見るわトントンは更に体調は崩してるわで散々だ。一緒にベッドに入ってたはずなのに床にいるし。この時までトントンの名前を呼ばないように意識していたんだが、本人に聞こえていなさそうだったので呼んだ。きっとどこか懐かしい響きだったんだろうなと思う。
最後の説得するところはRPにめちゃくちゃ力入ったな。思ったこと小分けで送ってしまってKPはやりづらかったかもしれん。これは折れてくれるやろ!って思いながらやってたのに全く折れる気配がなかったが、もう引き返す気もなかったからそのまま残って一緒に燃えてやった。今までやってきたことを知ってしまったらもう一人に出来ないだろ。
両ロスだったけど幸せだからいいよね。過去のトントンにはちゃんと別の初恋をしてほしい。
いやめっちゃ楽しかった!!!
今回のお二人、過去に重めの共通点があって勝手に喜んでいたのですが、某人が爆弾みたいな秘密抱えてきたせいでそれどころじゃなくなった。あのキャラシ見たら誰だって困惑するやろがい!!理解するのに三回くらい読み返したんやからな…。キャラシの時点で小説を読んでいるかのような重厚感を味わってしまい、これ当日エモさで死ぬんちゃうか…?と思いながら準備を進めていましたね。まあ終わらなかったんですけど…。お二人のキャラシを見て、形や目的は違えど「作品」に重きを置いているPCだったので、OP前の待機画面は美術館のイメージで作りました。ほんまはサモトラケのニケを用意していたんですが、OPの演出や画面の収まりの悪さから没になりました。隠しておいたハウスルールが秒で見つかったのは笑いましたね。メインに使ってたBGMは親KPが使っていたものなんですが、これ以上ドロディスに合う曲が見つからず、親KPに謝りながら使ってました。あの曲、イントロは静かな感じなのに急に激しいフレーズに転調するので、それを活かす演出になったんちゃうかな。ついでにあの曲が好きだという話をすると、激しさと静かさを繰り返す曲が遺書屋の仕事に合っているような気がするんですよね。一般人に紛れて生活しているのにその実殺しを繰り返す殺人鬼。その世間から隔てられ隠れる昼と、恐れられ仕事を確実にこなす夜のイメージにあう。更にリズムを刻む時計の針のように規則的な音が徐々に速くなるんですよね。時間に追われる今回のシナリオにぴったりだと思いませんか?
キャラシ見た時点ではお互い利害の一致の関係でそんなに深い関係やないんかなとか思ってたんですが開けてみたら吃驚するくらいエモい関係を持ってこられました。エミさんも書いてましたが遺書に執着する保健の先生に骨に恋した天才彫刻家。表の顔を持っている遺書屋はほとんどみてこなかったのでその時点で結構新鮮でした。普段は生徒に親身になってる先生が遺書を求めて人を殺してるなんて考えられるか?彫刻家さんの方も殺した奴をスーツケースに詰めて作品のことを考えながら繁華街を歩くんですよ。めっちゃいい。しかもふたりともお互いの存在がKPの予想よりもずっとずっと大きくて、HO1の異変が起こるシーンやNPCに取引を持ち掛けられるシーンのRPがとてもよかったです。HO1が肉塊になったシーンでゾムさんが「はじめてのおともだちだもんね」と言っていたのが印象的でしたね。PL発言ではあるんですけどそっか最初の友達か…となり…。きっとお互いにとって初めての理解者やったんやろな…。今書きながら二人の遺書を読み直してなんだこれってなってます。なんだこれ。いやめっちゃいいな…。最終日に提出された遺書はセッション中に交わされた約束だとか、ずっと隠してきた秘密だとかが詰まっていて素晴らしいものでした。いい作品やな。
今回全然シナリオの想定通りに動いてくれないPC達に混乱しましたがいい勉強になりました。冒頭でまさか解散されるとは思っておらず。他にも殺してほしいNPCが生かされたり屋外戦を想定しているシーンで室内に籠城されたりとなかなか難しいことになりました。でも軌道修正するのも違う気がして、どうにか本編の内容をねじ込んでました。不自然な部分も結構あったのでまだまだ勉強不足だなあとは思うんですがやりたいことをやりたいようにやってもらえたのはよかったですね。過去先輩KPからシナリオの根本を理解できていれば簡単に改変できると教えられましたがそれが少しづつできるようになってきたんじゃないかと。もっと臨機応変に対応できるようになりたいものです。それでも好きに動いてもらった分生き生きとしたRPを見せてもらえてKPはうれしかったです。