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2596.百面相の末に君と笑う【保存】
 ┗58,59

58 :ゾム
2022/08/10(水) 16:59

ZOMU

⚁ TRPG感想 (PL)
『海も枯れるまで』(前半)


今も忘れられないシナリオの一つ。

いま俺は、キーパーとしてこのシナリオを友達に回しとんねんけど、
自分が通過した時のことを思い出したんで感想を書いていくぜ〜。

ネタバレ感想


HO1:久遠 光哉(ロボロ)
HO2:慈島 海(俺)

まず〜…光哉は24歳だけど身長が157cmで、海は15歳だけど身長が175cmだから、ここでも身長マウントとれたのが楽しかったっすね!!

光「おいくつですか?海くん(海の父親に聞いている)」
海「15歳~、ひかるは?」
光「……こほん。大きいね、僕はこ う 見 え て、24歳だよ」
海「24?あちゃ〜…成長期終わったんか…」

そうそう、「ひかる」って呼んでるんは、最初ロボロのキャラが本名を明かしてくれなかったからですね!
昔、芸能界で有名やったからこそ伏せてたんと思うんやけど、結構終盤まで偽名で呼んどったわww

光哉は12歳で芸能界デビューして、15歳でアイドルユニットを組んで。
そこで、歌を歌うことの楽しさを見出すねんけど、光哉の容姿の良さを売り出していこうとする周りと方向性がずれていって、メンバーとも上手くいかず、変声期も訪れて歌も上手くいかなくなって解散。徐々に周りにも忘れられていった存在やってんな。

やから「綺麗」って言われると嬉しそうやなかった。すごい希死念慮が強くて、放って置いたら死んでしまいそうな儚さがあったな。誰にも心を開かへんし、島についてからも「死にたいけど俺の死に場所はここじゃない」とずっと帰るの一点張りやった。

一方、海のほうは「the 島育ち」って感じののんびり屋で楽観的な性格やった。

だいぶ正反対な二人やけど、海の方は一緒に過ごすうちに光哉に初恋するんや。
15歳の恋なんて、世界を全部投げ打ってでもその人を守りたい!!みたいな盲目的なもんで。
けど、光哉は海が子供だからって全然相手にせえへん。

海「何があったか話さんでもいいからさ~、どうせ死ぬなら俺のそばにおってよ」
光「………」
海「世の中にはいっぱい美味いもんあるんだしさ!」
光「ガキの発想だ……」
海「俺はこの島以外のもん食ったことねぇ~、けどいつか食う!一緒に行こうぜ~」
光「お前にはまだまだやれることもやりたいこともあるだろうよ。俺みたいにはなんないことだね~」
海「目が死んだ大人にはな~」

けど、島が凄いことになって、愛していた家族や島民がみんな酷い目にあって。
海が不安定になった時は、大人として光哉が守ってくれたのが印象的やったな。
ちなみに俺は、先生が珊瑚になった後、ジンゴがサメに喰われた瞬間にガチ泣きしました(?)

KPの大先生のRPが上手いだけに、島民に愛着が出てたタイミングでこれはきついっぴ!!!

「なんで島民がこんな目に遭うんや゛ー!!!」と俺が泣き喚いてたときにロボロは「純粋で可愛い〜」と言う目で見ていたそうな。なんやその慈愛に満ちた眼差しは。


長くなったので、後半(>>59)に続く。


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59 :ゾム
2022/08/10(水) 17:10

ZOMU

⚁ TRPG感想 (PL)
『海も枯れるまで』(後半)


前半(>>58)の感想の続き。

ネタバレ感想


最後、島に残るか、外に出ていくかの決断の時。
自分は死んでるだろうからついていけないけど、戻ったら幸せになれよ!といった海に、

「外に出れそうだったら一緒に出たらいいじゃん。ダメだったらまあ…そんときはそんときじゃない?俺もお前もさ」

と声をかけて、外の世界に出るきっかけを作ったのは光哉やったな。

なんとか島の外に出て、海辺についた時に、海はすげえ醜い怪魚の姿になってて。けど光哉はその姿に臆さなかったな。

「ここで泳いで世間を騒がすのもいいかもしんね~よ」とヒレをぱちゃぱちゃする海に「……こんくらいのサイズなら持ってかえれそうじゃない?」って言うたんも光哉やった。

このとき海は明るくしとったけど、ほんまは人間でいられないのが悲しかったから、その言葉が嬉しかったなぁ。

海「え~、俺は嬉しいけどさぁ。光哉、趣味悪いって思われちゃうよ?女の子部屋によべねーよ?」
光「俺友達いないから大丈夫」
海「それはそうか…」
光「は?……海の中に押し戻すか…」
海「ごめんなさいごめんなさい!!」
光「ふ、…はは、すげえ必死じゃん」

思えば光哉の笑顔を見たのはこれが初めてやったな!!

二人で生きていく決断をしたら、波に巻き込まれて、気がついたら病室のベッドで。海も怪魚から人間の姿になっとった。
けど、その代わりに光哉の綺麗な顔には大傷が残って、海の綺麗な青色の瞳はドブ色に濁った。

「けど、…俺、島のみんなの恩を仇で返しちまった」
「光哉と生きていきたいって気持ちでいっぱいでさ、ひどいことしちまったな~…たは~」と苦笑いする海に、

「……それは俺にはわかんないけどさ。……島の人たちもさ、ゆっくり休めるんじゃないの」
「誰もおまえのこと酷いだなんて思う人もいないでしょ。…それは一番、お前がよくわかるんじゃない」
というてくれましたね。

正解がない、2人だけの幸せを見つけるシナリオだから、これはあくまで俺らの解釈で。けどその言葉のおかげで、海が少し救われたのは事実やな。

最後に「はいはい。…手狭だから物件探してもいいかもね。………しかたないけどさあ、一緒に生きてってよ。俺と」って言うてもらえた海は、跳ね上がるほどに喜んどった。

二人とも不定の狂気をお持ち帰りで、光哉は寝たきりの入院、海はトラウマみたいなんに悩まされてたけど、今年の6月でそれも明けました。
きっと二人は一緒に暮らして、海は水族館かなんかでバイトしとると思う。

これから生きていく中できっと大変なこともあるし、光哉の絶望もすぐに消えるものやないやろけど、楽しいこともあるやろし、二人にとっての幸せの形が見つけられていけばええなぁ〜と思いました。

またなんや継続でいきたいっすね、ロボロさん(なるだけ平和なやつ)機会があれば。

この2人のイメージソングは俺の中で米津玄師の『カナリヤ』で、終わってからは暫くは海を見る度にそれを聴いてたな〜...。今でも1ヶ月に最低2〜3回は聴いとる。

こんな素敵なシナリオを、俺とロボロに回してくれた大先生にも、心からの感謝を。
最後に「けっこう回しとるけどこんなに恋愛色が強かったんはお前らが初めてやで」って言われて笑いました。

反省点としては、海が沢山出てくるシナリオでキャラの名前を「海(かい)」にしてしまったことやな!
回ってる途中で何かと誤解をうんでしもたwwww

オチもつけたところでおしまい。ちゃんちゃん。


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58 :ゾム
2022/08/10(水) 16:59

ZOMU

⚁ TRPG感想 (PL)
『海も枯れるまで』(前半)


今も忘れられないシナリオの一つ。

いま俺は、キーパーとしてこのシナリオを友達に回しとんねんけど、
自分が通過した時のことを思い出したんで感想を書いていくぜ〜。

ネタバレ感想


HO1:久遠 光哉(ロボロ)
HO2:慈島 海(俺)

まず〜…光哉は24歳だけど身長が157cmで、海は15歳だけど身長が175cmだから、ここでも身長マウントとれたのが楽しかったっすね!!

光「おいくつですか?海くん(海の父親に聞いている)」
海「15歳~、ひかるは?」
光「……こほん。大きいね、僕はこ う 見 え て、24歳だよ」
海「24?あちゃ〜…成長期終わったんか…」

そうそう、「ひかる」って呼んでるんは、最初ロボロのキャラが本名を明かしてくれなかったからですね!
昔、芸能界で有名やったからこそ伏せてたんと思うんやけど、結構終盤まで偽名で呼んどったわww

光哉は12歳で芸能界デビューして、15歳でアイドルユニットを組んで。
そこで、歌を歌うことの楽しさを見出すねんけど、光哉の容姿の良さを売り出していこうとする周りと方向性がずれていって、メンバーとも上手くいかず、変声期も訪れて歌も上手くいかなくなって解散。徐々に周りにも忘れられていった存在やってんな。

やから「綺麗」って言われると嬉しそうやなかった。すごい希死念慮が強くて、放って置いたら死んでしまいそうな儚さがあったな。誰にも心を開かへんし、島についてからも「死にたいけど俺の死に場所はここじゃない」とずっと帰るの一点張りやった。

一方、海のほうは「the 島育ち」って感じののんびり屋で楽観的な性格やった。

だいぶ正反対な二人やけど、海の方は一緒に過ごすうちに光哉に初恋するんや。
15歳の恋なんて、世界を全部投げ打ってでもその人を守りたい!!みたいな盲目的なもんで。
けど、光哉は海が子供だからって全然相手にせえへん。

海「何があったか話さんでもいいからさ~、どうせ死ぬなら俺のそばにおってよ」
光「………」
海「世の中にはいっぱい美味いもんあるんだしさ!」
光「ガキの発想だ……」
海「俺はこの島以外のもん食ったことねぇ~、けどいつか食う!一緒に行こうぜ~」
光「お前にはまだまだやれることもやりたいこともあるだろうよ。俺みたいにはなんないことだね~」
海「目が死んだ大人にはな~」

けど、島が凄いことになって、愛していた家族や島民がみんな酷い目にあって。
海が不安定になった時は、大人として光哉が守ってくれたのが印象的やったな。
ちなみに俺は、先生が珊瑚になった後、ジンゴがサメに喰われた瞬間にガチ泣きしました(?)

KPの大先生のRPが上手いだけに、島民に愛着が出てたタイミングでこれはきついっぴ!!!

「なんで島民がこんな目に遭うんや゛ー!!!」と俺が泣き喚いてたときにロボロは「純粋で可愛い〜」と言う目で見ていたそうな。なんやその慈愛に満ちた眼差しは。


長くなったので、後半(>>59)に続く。


59 :ゾム
2022/08/10(水) 17:10

ZOMU

⚁ TRPG感想 (PL)
『海も枯れるまで』(後半)


前半(>>58)の感想の続き。

ネタバレ感想


最後、島に残るか、外に出ていくかの決断の時。
自分は死んでるだろうからついていけないけど、戻ったら幸せになれよ!といった海に、

「外に出れそうだったら一緒に出たらいいじゃん。ダメだったらまあ…そんときはそんときじゃない?俺もお前もさ」

と声をかけて、外の世界に出るきっかけを作ったのは光哉やったな。

なんとか島の外に出て、海辺についた時に、海はすげえ醜い怪魚の姿になってて。けど光哉はその姿に臆さなかったな。

「ここで泳いで世間を騒がすのもいいかもしんね~よ」とヒレをぱちゃぱちゃする海に「……こんくらいのサイズなら持ってかえれそうじゃない?」って言うたんも光哉やった。

このとき海は明るくしとったけど、ほんまは人間でいられないのが悲しかったから、その言葉が嬉しかったなぁ。

海「え~、俺は嬉しいけどさぁ。光哉、趣味悪いって思われちゃうよ?女の子部屋によべねーよ?」
光「俺友達いないから大丈夫」
海「それはそうか…」
光「は?……海の中に押し戻すか…」
海「ごめんなさいごめんなさい!!」
光「ふ、…はは、すげえ必死じゃん」

思えば光哉の笑顔を見たのはこれが初めてやったな!!

二人で生きていく決断をしたら、波に巻き込まれて、気がついたら病室のベッドで。海も怪魚から人間の姿になっとった。
けど、その代わりに光哉の綺麗な顔には大傷が残って、海の綺麗な青色の瞳はドブ色に濁った。

「けど、…俺、島のみんなの恩を仇で返しちまった」
「光哉と生きていきたいって気持ちでいっぱいでさ、ひどいことしちまったな~…たは~」と苦笑いする海に、

「……それは俺にはわかんないけどさ。……島の人たちもさ、ゆっくり休めるんじゃないの」
「誰もおまえのこと酷いだなんて思う人もいないでしょ。…それは一番、お前がよくわかるんじゃない」
というてくれましたね。

正解がない、2人だけの幸せを見つけるシナリオだから、これはあくまで俺らの解釈で。けどその言葉のおかげで、海が少し救われたのは事実やな。

最後に「はいはい。…手狭だから物件探してもいいかもね。………しかたないけどさあ、一緒に生きてってよ。俺と」って言うてもらえた海は、跳ね上がるほどに喜んどった。

二人とも不定の狂気をお持ち帰りで、光哉は寝たきりの入院、海はトラウマみたいなんに悩まされてたけど、今年の6月でそれも明けました。
きっと二人は一緒に暮らして、海は水族館かなんかでバイトしとると思う。

これから生きていく中できっと大変なこともあるし、光哉の絶望もすぐに消えるものやないやろけど、楽しいこともあるやろし、二人にとっての幸せの形が見つけられていけばええなぁ〜と思いました。

またなんや継続でいきたいっすね、ロボロさん(なるだけ平和なやつ)機会があれば。

この2人のイメージソングは俺の中で米津玄師の『カナリヤ』で、終わってからは暫くは海を見る度にそれを聴いてたな〜...。今でも1ヶ月に最低2〜3回は聴いとる。

こんな素敵なシナリオを、俺とロボロに回してくれた大先生にも、心からの感謝を。
最後に「けっこう回しとるけどこんなに恋愛色が強かったんはお前らが初めてやで」って言われて笑いました。

反省点としては、海が沢山出てくるシナリオでキャラの名前を「海(かい)」にしてしまったことやな!
回ってる途中で何かと誤解をうんでしもたwwww

オチもつけたところでおしまい。ちゃんちゃん。