本当にふとした瞬間、……例えば配信中に水を取りに行った時だとか、コンビニまで歩いてる道すがらだとか、ゲームマッチの待ち時間とか、…そんななんでもない隙間にふと思い出すのは、「お前自分のことちゃんと大事にしなよ」って何度も言い聞かせてくれた友達のこと。あ、なんか凄い歌詞みたいになっちゃった。こんな曖昧で長い歌詞なんてねぇよ？それはそう。ごもっとも。…まぁ話を戻すけど、友達って思ってたのは僕だけかも、分からん。弟みたく見られてかもしんない。今やもう確認する術は一切ないけれど。その時はいつも言われてるな〜って思って「はいはい、ちゃんと大事にしてるよ」って似たような言葉ばっかり返してた。…その時の僕にとっては、僕は自分のことを大事にできてたし、なんなら今でも振り返って思うよ。アタシ、別に自分のこと大切にしてないわけじゃないんだけどな、って。ただ、その友人と話す内容だとか、時期とかがすっげぇ悪くてカスみたいなゴミみたいな僕のことを見られてたんだな〜と思うと、毎度の如く、相談事をする度にそうやって言い聞かせられててもまぁ仕方なかったのかなぁ。別に喧嘩別れした訳でもない、ただ純粋に環境が変わって疎遠になって、お互いが人間関係リセットしたいなって時期が被った結果、繋がりが何も無くなった。ただそれだけ。それでもお互いそれなりの仲ではあったから最後に少しだけ話をして、…そこでも念押すように言われたんだよな、まじで笑っちゃうし、今思い出しても心配性過ぎるんだよなぁ。「大事にしてるって言うけど、大事に出来てるようにも、大丈夫なようにもいつも見えてない。自分のことが嫌いなままでいいよ、お前が自分のことが大嫌いだって知ってるから。…ただそれでもさ、安請け合いはしないで一呼吸置いて考えろ。なんでも。買い物も、相談事も、一呼吸置いて冷静になりなよ。そうしたら、多少は無駄も、使う必要のない気を回して病むことも減るとは思うからさ。…まぁ、大事に、ってそういうこと。」って言って消えてったけど。…あの時のお前が見たら今の僕の評価はどうなんだろうね。多少は良くなってりゃばんばんざーい！って両手あげて歓迎するんだけど。…あ、でもやっぱり大事にしろって言ったよなって言われそう。ふ、…想像ついちゃったから、きっと言われるな。何年経ってもこのスクショは消せないし、お前の言葉は覚えてるの、馬鹿だと思う？寂しくはないよ、別に。お互い暇つぶし要員だったし。ただあの時に刺さった言葉達が、お前の僕への向き合い方が、今の俺にも同じように刺さって忘れにくいだけ。許してよ、ね。今回もふと思い出したから、スクショ漁って見たけどさぁ、…今のゆめお、昔よりマシだと思うよ。安請け合いしなくなったし、一呼吸は置くようになったし、…少しは、自分の身、大切にするようになったよ。これでも足りねぇって言われそうだけど！成長は成長！認めろこんにゃろ！…ま、別に願ったりはしないけどさ、あの時のお前ともう一度会えたなら。自分のことが嫌いなまま、大嫌いだって口ずさみながら、あの時と同じ曲が好きな僕ともっかいだけでいいから、雑談してよ。馬鹿みたいに笑って、話して、…お互い知らないフリをして、そうやってまたさようなら、っていなくなろーぜ。きっとそれが丁度いいよ。ま、僕のこと覚えてるか、なんて半々だけど！

まぁでも、昔も今も思うけど。…うん。自分のことを大事にできてなくても、目の前のダレカのことは大事に出来るよ。自分に回さない気力だとか、優しさだとか、そんなものを他人に回していられるから。…これを、こんな低俗なものを、自己犠牲と呼ぶのか、呼んだのか、謎だけど。そこだけは昔から変わんなかったわ、アタシ。

タイセツに、ね