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┗777.花一匁。【保存】(41-45/63)
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45 :
堕.姫(鬼.滅.の.刃)
2021/08/24(火) 00:00
ふぅん……久しぶりに来たけど何も変わってなくて安心した。そっくりそのまま残ってる。あの時の感情がそのまま、何一つ色褪せず綺麗に。──定期的に感傷に浸らないとねぇ…初心に戻る為にも。慣れ過ぎると見えるものが見えなくなって、木を見て森を見ずなんてことに成り兼ねないから。アンタによくそれで怒られるの。六年が経つ今でもきちんと言ってくれる、ちゃんとアタシのことを見てくれる。改めて考えたけれど、それって凄いことだと思ったのよ。
今日は大切な日だから一枚残して置きたくてね。
〝連れて行きたい場所がある〟──最初にそう言われたのももう随分前のことだったかしら。そして本当に連れて行ってくれたのが今から四ヶ月前。御両親にアタシを紹介してくれるかのような、そんな嬉しさがあった。
フフッ…案の定ね、たくさん地獄を見ることになって花嫁修行ちゃんとしておくべきだったって毎日涙を流したっけ。もはや懐かしい。懐かしくて真新しい感じ。
アンタは常に楽しい遊びを考えるし新たな物事にも前向きだから、アタシみたいに十年毎に鞍替えして人間の真似事が染み付いてるような身体とは何もかもが違う、けど、だからこそ得るものが沢山あって色んな部分に気づける。…これがただ価値観が同じだけなら、此処まで感情を揺さぶられながら共存することは無いと思うわ。何もかもが深く刻まれてるってこと。
…例えば、語り続けられて来た様式美。相手を喜ばせる贈り物、あたたかみのある手紙。全て嘗ては当たり前だったことを、アンタと、あの地を通して思い出したの。
今も此処も、一緒に過ごす別荘地も、すべてが物見遊山の一途、アタシたち二人の鬼生はまだこれから。そうでしょ?
六年前の今日、アンタと出逢ったこの日をまた一緒に迎えることが出来て幸せ。これからもずっとアンタが好き、だからどうか一緒に心中してよ。それまで絶対に離してあげない。
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44 :
堕.姫(鬼.滅.の.刃)
2021/08/23(月) 23:59
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43 :
堕.姫(鬼.滅.の.刃)
2021/04/28(水) 23:00
# 塒
あの日もあの日もこの日も、時間が経つほど何を書こうとしたか分からなくなるから、確保は頁の無駄遣いだと思う。けど日付は大事でしょ。アタシたちは一日一日が記念日のようなもの。いろんな場所に連れて行ってくれて、いろんなアンタを魅せてくれる。それと同時にアタシの感情をズタズタに掻き乱しもするの。──ねぇ、下弦の壱さん?楽しんでる?
定期的に距離が遠くなる。今もそう。でもそれ以上にアンタは距離を感じていたのだし、アタシとは違う世界をずっと見てきたんだって、その世界じゃアタシなんか米粒も同然。……羨む気持ちはよく分かるよ。本当はよく分かる。あれになれたらアンタは喜ぶのだろうけど育ちが違いすぎて到底及ばない。
そう。アンタが人間を素敵だと思う理由を再認識してたまらなく妬いてるのよ。あんな目鼻立ちのない大衆相手にアタシが負けるなんて心外…けれども最初から分かってたことなのに何で泣くのかな。唇を縫われて捌け口を失った感情は一時の涙になるだけ。ああ、かっこわるい。
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42 :
堕.姫(鬼.滅.の.刃)
2021/04/01(木) 21:00
わーーーん!汽車怖かったよォ!がたがた揺れて気持ち悪くなるじゃない!あんなのもう二度と御免よォ!!ねぇ此処どこアンタどこにいるのよォ!!
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41 :
堕.姫(鬼.滅.の.刃)
2021/03/31(水) 17:00
# がたごと
花見をするなら今年もアンタと二人で〝奴等〟が居ない時間を見計らって楽しむ。肴はアンタの指。骨は喰べ応えがあるから出汁を啜るように何度も吸うつもり。──遠い昔の話だけど、六人だっけ七人だっけのアンタに囲まれて宴を開く話をしたっけねぇ…両手に花束じゃ物足りないから、脚や肩にもアンタを纏わせたいの。アンタを椅子にして座るのに疲れたら今度は寝具になってもらう。それでね、胸元に思いっきり顔を埋めて大好きな匂いを嗅ぎながら寛ぐのよ。
本当にその通りで姿形なんてどうでもいいわ。そもそもアタシたちが鬼である手前、この顔も身体もどこまでが本物かだなんて分かりやしないし。顔を剥いだら肉の塊があって塊の中には臓器がある。それが例えアタシ達の真の姿だったとしても……それでいい。それがいい。地獄の果てまでずっと抱き締めて堕ちてくれるでしょ?だから早く指輪を持ってきてくれないかしら。指がなくなってしまう前にね。フフッ
それはそうと、明日は仕事を休んで遠出をしようと思うのよ。汽車に乗って想いを馳せるの。勿論アンタが戻るまでには帰るつもりだから安心して頂戴。
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ちゃんと戻ったもん。
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