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43 :
古市左京
2021/08/11(水) 02:31
「今度は、指輪、渡します」
「給料三ヶ月分ですからね」
「待て、俺が払う」
「嫌です、つっても埒が明かないっすね…」
「半分ずつ出しましょう」
「どっちの給料三ヶ月分だ」
「…。…俺でお願いします…。」
「おう」
啜ったコーヒーは、随分甘かった。
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42 :古市左京
2021/08/07(土) 22:57
#1日目
「左京さん」
「やっと、会えた」
んなに嬉しそうな面すんな。
つか、前見て歩け。転ぶぞ。
夕飯は、何故か食欲が無かった筈の俺からのリクエストで、
「…よく、カツ食えますね。」
「お前見てっと、腹減るんだよ」
「…?」
お前と居ると、食欲が戻るらしい。
夏バテか?と聞かれた程骨の浮いた身体も、
多少は戻ればいいんだが。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
#2日目
「すみません左京さん」
「こんな日に限って」
「急に撮影のアシスタント、入るなんて…」
「午後には、すっ飛んで戻って来ますから」
怨念でも吐き出しそうなこいつを見送ってから、
出かける用意を進める。
…そして、数時間。
こいつのスマホの充電が切れたらしい。
全く連絡のないまま午後を迎え、1時を過ぎ。
漸く合流出来た時、既に俺は腹が減って不機嫌だった。
カフェでケーキを食べ、
夕飯にハンバーグを食い、
ゴデ○バのチョコリキサーを飲んだ。
道中の、こいつの運転中、何度も船を漕いでたらしい。
隣から、くすくす笑う声が聞こえた、気がした。
「左京さん」
「俺が今日借りてた…えーっと…」
「あ」
「クールビズ」
エアリズムだな。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
#3日目
とうとう運転席に居ながら酔うという醜態を晒した。
あれこれ理由を付けて運転させねえ様にしたが、
結局コイツに甘えることにした。
結果から言えば、3分で寝た。
夜は、普段とは趣向を変えたコテージへの宿泊。
ロフトベッドのある部屋。
そこの窓を大きく開ければ、目に染みるほどの緑。
外から吹き抜ける風が、心地良かった。
「左京さん、キッチンもありますよ」
「何だか、こういうのも悪くないですね」
「秋組の連中、みんなで来ても楽しそうです」
蹴りを入れた。
コテージの外で、酒を飲みながら空を見上げた。
星一つすら見えない程の曇り空。
それが、丁度良いと感じた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
#4日目
「左京さん」
「今度、二人で泊まった時」
「あなたの髪、セットさせてくれませんか?」
で、今朝に至る。
普段とは違う、お前のワックスの匂い。
いつもよりも後ろに撫で付けられた髪。
サイドは、片方だけ耳に掛ける。これ好きだな、お前。
もう片方は、毛先がコテで、僅かに内側へ向かされる。
どこから持って来たのかは、聞かなかった。
恐らく、今回のために用意したんだろう。
「出来ましたよ、左京さん」
セットするのなら、と、普段ならば既に切っていた筈の髪。
出来上がって見れば、随分と雰囲気が違う様に感じた。
くるりとコイツを見上げれば、視線を逸らされる。
何だ?と思えば、顔を覆って一言。
「…やばい、似合う…どきどきする…」
そろそろ3年経つのに、お前は変わらねえな。
因みにこの日は強風で、夕方にはセットが崩れた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
#最終日
朝、余りにも俺が眠過ぎて、二度寝した。
…三度寝かもしれん。
午後から仕事に戻るコイツに合わせて、支度を進める。
昼飯に入った店で、アイスコーヒーを飲んで体を冷やした。
何してんだ。
伏見は、普段なら頼まない甘いモンを、厳つい顔で食ってた。
何してんだ。
「左京さん」
「まだ、二人きりでいたい」
仕方ねえから、今日アシスタントに入るらしい現場まで、
遠回りして送ってやった。
助手席で尻尾振るのは止めろ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
こんなモンか。
また暫く一人寝になるが、どうせ眠れんだろう。
体調だけは、崩さねえようにする事を、当面の目標とする。
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41 :古市左京
2021/08/04(水) 18:38
あらすじ。
4人で謎解きをする事になった。
茅ヶ崎
卯木
伏見
と、俺。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
つっても、やるのはもっと先の話なんだが。
取り敢えず、色味が見たかった。
これはこれで残しておく。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
言い出したのはコイツ。
俺ではない。
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40 :古市左京
2021/08/02(月) 00:38
夏の仕事も凡そ区切りが付きそうだ。
時間を持て余すと、頻繁に顔を出しちまう。
良くねえ癖だな。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
「笑ってて欲しい、って」
「思いますね」
「幸せにしたいです」
「絶対、幸せにします」
今は6月だったか?
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39 :古市左京
2021/07/31(土) 14:17
頭が重い。
「頭痛には珈琲効くらしいですよ」
それは俺が言ったことだろうが。
「…あ」
「そうでしたね」
「俺と左京さんが、ずっと一緒に居る証拠ですね」
るせ。
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