左馬刻さんはおやすみ中。
疲れてんのかな、疲れてんだろうな。
最近は頭を悩ませることも多いみてえだし。大したことねえ、ってあの人は笑って言うけど気付かねえとこで神経すり減らしてんだと思う。意外と繊細なんだよな。意外と、なんて言ったら怒られちまうかな。俺よりも環境の変化とかに敏感な方だと思うから、俺のことばっか気にしねえでちゃんと自愛してくださいよ。
>おっ、日記書いてんじゃねぇか。意外と繊細な左馬刻さんが今日もずかずかと乱入すんぜ。昨日は早めに寝ちまったせいで変な時間に目が覚めたんだがお前はもう寝てたからよ。日記でも読み返すか、って手に取ったらこれだ。嬉しい驚きだったな。俺様が読み返すのを知ってて書き残したのかよ……？どちらにせよ、筆不精のお前が日記を書いてんのは俺様にとっちゃ喜ばしいことだわ。後でご褒美やんねぇとな。ったく、一丁前に俺様の心配までしやがって……お前は俺様に可愛がられてりゃいいんだよ。

夢を見た。
地上の楽園か、ってほどの豪華さを誇る海上遊園地。きらきら光る装飾品に、高い高いジェットコースター。周りは青い海に囲まれて地平線が見える。太陽もブクロで見るよりも大きくて、距離が近くて日差しが少し痛い。非日常的な空間に二郎や三郎も連れて来てやりてえな、と思ってたら鳴る非常サイレン。崩壊してく音、浮遊感、内臓だけがそこに置いていかれる感覚。俺だけで良かった。あぶくと共に潰えた夢。

海の中は綺麗だったなあ。
けど俺はダイビングより左馬刻さんとドライブのがいい。
>う゛っ、お前……そんなおっかねぇ夢見てたのかよ…………。つーか夢だから仕方ねぇんだろうが俺様を誘えや。どう考えてもデートスポットだろうがよ。なんか勝手に振られた気分になっちまったじゃねぇか。勝手にお前ひとりで海の藻屑となってんじゃねぇぞコラ。クソオタクどもがうじゃうじゃ集まるこらぼいべんと？とやらでもなんでも付き合ってやるし、車もメシ代も全部出してやるから誘え。俺様の許可無しで遠出すんな。うっかり俺様以外に易々と殺されてみろ、地獄まで追いかけてもう一回ブッ殺すからな。毎日緑のキノコを99個携帯して生活しろ。(※此処まで真顔で書き込み)

>俺様が大ダメージ受けてんじゃねぇかって？うるせぇ気付くな。
>今日は俺様がお前が寝るまで傍に居てし〜〜〜っかり手ぇ握っててやんよ。寂しくさせちまってごめんな。

年明けてから書こう書こうとは思っていたが、いざ帰ると構うのに忙しくて書けてねえ確保。
#先に寝落ちて話せなかった寂しさを紛らそうと日記を読み直しに来たら確保されてて胸が熱暴走してる。
#は〜、なに書いてくれんだろ。この確保だけで今日一日すげえ元気に生きられそう。
#このページの左馬刻の残り香は全部俺が吸い尽くしました。(済み印押し)
#あ゛〜〜〜もう。好き！

我儘言われてえと宣ってやがるが。
もう十分色々と言ってると思うんだよな。俺様は気紛れな自覚っつーやつが不本意ながらあるしよ、いつも受け入れて貰ってる。器の広さとか包容力、許容力ってのは誰よりも長けてると思ってんぜ。どんな風に俺を見てる？って質問の答えだ。誰よりも俺様のことを考えてんな、そこが自慢だ、って感じ。
#うお、起きたら日記の続きが書いてあって一気に目が覚めた。なんていい目覚めなんだ。
#俺が左馬刻のことをなんでも受け容れてぇと思うのはさ、あんた自身がそのくらい魅力的だからなんだぜ。俺としては左馬刻がほしくてほしくてたまらなくて、もっと降ってこ〜い！って構えてるうちに気付けばこうなってたって感じ。でもそれが左馬刻にとって嬉しいことなら、俺はこの姿勢をやめないでいるよ。

俺は大層な言葉を持たねえ。
だが、お前がいるのが俺の日常になってる。
この一言に尽きるんだよ。

それだけで俺の安寧が保たれてるんだろうよ。
#……胸がいっぱいになって息が詰まるくらいどきどきしてる。
#昨日は寝顔を見ながら出会った頃を思い出してたんだ。いまはこうやって俺らは毎日一緒にいるけど、そういや元々あんたはなかなか他人に気を許さねぇ質だったな〜……。そんなあんたが隣にいるのを許してくれるってことがそもそもすげえ気がするから、あんたのその言葉にはずっしりとした重みを感じる訳だ。左馬刻は元々言葉にするより行動で愛を示す人間だって分かってるぜ。それでも俺にとってあんたがくれる言葉は、世界中のどんな言葉よりも最高で、いちばんなんだ。いつもありがとう。
#あ〜……俺があんな風に訊いたのはな。少し前の他人同士が集まる場があったろ？あのとき改めて、あんたがすっげえ魅力的で、俺の手に余りまくるくらい(※かといって他にやる気は毛頭ないです。左馬刻はひとつ残らず俺のです。)の色男っつうことを感じちまったってのがあってよ。いやあの、勿論いつだって分かってるつもりだったけどよ！！！！？改めて噛み締めるきっかけになったっつうか。だから隣に立っててあんたに恥かかせてねぇかな、とかなんか色々考えた末というかなんというか。クソ〜、恥ずかしくなってきた。もう黙る。左馬刻の前だとほんっと格好つかねぇな俺。

大晦日確保。
#2020年最後の確保、べろべろ舐めるように拝んどくぜ。



少し手が空かなくて時間あけたらアイツが寝ちまったようだから、確保してた日記を書くかと開いてみたら俺様よりも先に長文綴ってる奴がいて笑った。しまっとけ、っつってもどうすりゃいいんだよ。
#２０２１年最初の恋文は編集から見えるようにしまっといた。俺がしまっちゃう郎だ。夜はしまわれちゃう側なんだけどな！そりゃもう、根元までがっつり。

気を取り直して。
ようやく迎えた大晦日。年末らしいもんを共に見て、概念年越し蕎麦で済ませようとしてるところを予定変更させて蕎麦を作らせたりな。何とものんびりした時間を過ごした。
#左馬刻と食べた蕎麦、美味かったなぁ。たまごをぐちゃぐちゃにほぐして食う美味さに同意を得られて嬉しかったし。つーか、例のラップを見直したらめちゃくちゃ面白くてよ。あんたが寝てる時間に見直しまくって大爆笑してた。

春に出会った俺らがこうやって新年を一緒に迎えるってのは何だか感慨深いものがある。それだけの季節、日数を共に過ごしてきた訳だ。体感で言えばすげえ早い。もうそんな経ったのか、と。一郎がそばにいんのが当たり前になってんだよな。シノギに行く前も、帰ってきてからも、声掛けたら嬉しそうに出て来るのが日常になってる。それがねえと少し物足りなく感じんだ。お前に蝕まれちまった証拠、緩やかに食い潰されていくんだろう。
#この調子で少しずつ、あんたのことむしゃむしゃしちまお。左馬刻美味しいです。

幸せな日々だと、俺はお前に相当惚れてんだと、再認識した12月31日だった。
#今年は、もっともっとも〜っと幸せにするからな！

睫毛ブッ殺してえ。
#いや落ち着け。あんたのチャームポイントのひとつだぞ。俺のチン毛ならいくらでもブッ殺していいから落ち着け。どうしたんだ？