誕生日


おめでとう、万里。
昨年の誕生日は確か万里のリクエストでおにぎり…と、味噌汁作ったんだよな、って万里の撮ったムービー見て思い出してた。今年の誕生日は何が良いかまだ聞いてないけど、久々に一緒にゲームしよって話してるから楽しみ。

二人で暮らし始めてもう半年…いやもう少し長いかな、最近は一緒に居てもお互い割と自由にしてるって言うか、いい意味で気を遣わない自然体な感じ。まだ万里とこうなるに前ぼんやりと、俺は自由人だから誰かと一緒に暮らすの向いてないだろうな…って思ってたのに、人生どうなるかわからないもんだな。


今日は俺が実家に呼び出されてるせいで朝から一緒には叶わないけれど、帰ったらその分話そ。
あ、誕生日のお祝いに何かリクエストないか考えとけよ、万里。

夏秋冬春夏


前回の日記の後寿司デートもしたけど、たまには思い出に浸るのもいいかと思って書いてみる。
あ、寿司は高級寿司食い放題＋ピザ食いながらゲームって言うスペシャルコース＆万里がおもてなししようとして色々準備してくれんのが健気だなってほっこりしたのは報告しておこうな。

閑話休題。

出会った当初の万里は俺が驚かせるとすぐに自分の巣に篭って、ガルガル唸りながら警戒してくる手負いの獣みたいな奴だった。

今思い返してももっと長かっただろって思うけど1ヶ月もしないくらいなのか。その間何度も、俺が驚かせて万里がガルガルして、至さん、別れ…やだ（食い気味）ってやり取り繰り返して、そして一年前の今日。

前日もお馴染みのやりとり繰り返して、俺がやだやだって引き止めて、仲直りして。
朝に俺が「付き合って」ってお願いして、フラれたんだよな。
それでも昼にいつも通りに連絡したらLIMEも既読つかないし、返事出来ない時は一言あるのにそれもなくて、午後が始まっても連絡来なくて…。

「付き合ってなんてわがまま言ってごめん、もう二度と言わないから返事して」
って祈るような気持ちでLIMEしたっけ。
結局万里が携帯忘れただけだったんだけど、あの時はマジで怖かった。
でもその直後、改めて万里から告白してもらえて泣く程嬉しかったっけ。

付き合ってからの万里は、記念日に花を買ってきてくれたり、日記を書いてくれたり、俺と遊ぶためにゲーム機ごと買ってくれたり、毎日迎えに来てくれたり、他にも色々…俺が万里にしてあげられた事って全然お返しにもなってなさそうなレベル。
迎えに来てくれた帰り道、誰も通らない道でおねだりしてこっそり手を繋ぎながら日々変わる季節を感じたり、寮ではみんなの前では共闘しよってのを口実に部屋に呼び出したり、そんなのもいい思い出。
万里が大学に入って、ゼミだの手伝いだので忙しくなってからはそう言うのは無くなったけど、代わりに生活を共にしてる安心感って言うのかな、穏やかな生活を手に入れた気がする。
前の日記でもお互い言ってたけど、変化って悪い事じゃないと思うんだよな。だってそれだけ一緒にいられてるって事でしょ。
ありがとう、なんて言葉じゃ簡単すぎるけどそれしか言えなくて語彙力のなさをなげくレベルでお前には色々してもらってる。いつもありがとう、万里。