あらすじみてーなやつ。
(補足
>>8)
マイポートレイト
出会いは約一年前に遡る。
とある劇団で出会ったその人。
談話室でいつも周りを盛り上げるその姿は輝いていて「この人頭の回転早ぇんだろうな」と、そう思った。
しかし同時に俺はあることを確信していた。
ある日いつものように深夜まで談話室で駄弁っていると、俺はその人に部屋に来ねーかと誘われた。
それを機に部屋に入り浸るようになった俺は、思い切って本人に確かめた。
「至さんって実はコミュ障っすよね?」
当たりだった。
俺には分かってた、談話室での振る舞いは全て外面だと。コミュ障すぎて自分で自分の首を締めてるんだと。
まぁそれは良いとして、その後紆余曲折あって俺は2回部屋から締め出された。そう、捨てられたんだ。
当時のことについてその人は
「捨ててない」「謝ったじゃん」「万里が至さんのことはどうでもいいみたいに言った」
っつー主張を繰り返してて、俺は
「至さん捻くれすぎ」「至さんのしてぇことはなるべく叶えてきたつもり」「俺なりに大事にしてた」
と真っ向からすれ違う形となってっけど、今は和解してる模様。
これでポートレイトは終わり。
こっからは馴れ初め?
ある日の夜、いつもと変わらず深夜まで相手してもらってる時
あの人「万里」
俺「はい?」
あの人「(うろうろ)」
あの人「万里、お…」
俺「(わんわんお、みてーなことか?)ばんりお!」
あの人「万里、俺と付き合わない…?」
俺「いーっすよ」
あの人「はや」
その後もどうする?いく?やめる?って聞かれるんで、まぁ思うところあるよな、とか。決め手に欠けるっつうか、一線越えるほど勢いづけねぇかな、とか思ったんで
俺「じゃあ付き合う(仮)で」
あの人「カッコカリ。は?」
俺の気遣いは当然伝わってねーし、擦り合わせが必要だろって言ったら、もう結構知ってるけどって返されたわけだけど。
出会って一年(ブランクはあっけど)だし、今まで俺らが恋人関係だったことはねーけど、
恋愛観は結構話す機会多かったから俺がどんな恋愛すんのかは把握されてると思うし、あの人がどういうのを求めてるかは知ってるしな。
とは言っても、だからって上手くいくわけじゃねーしさ。
お互い好意はあるし、お互いなりに相手を大事に思って大事にしてるし、話してて楽しいし、出かけたり共闘したりすんのも楽しいし、一緒に寝てるし、付き合ってんのと何が違ぇのか分かんねー関係ではあったけど。
それでも付き合ってみねぇと分かんねえこともあんだろ。
あの人は言葉で何言っても信じねぇだろうなってのもあるし、いくら付き合うっつったところで結局ネガって終わった気もすっから。
つまりは「説得力」その為のカッコカリってことで。
今もじわじわ実感してくれてはいんだろーけど。俺もいろいろ実感してますよ。
「カッコカリはいつまで?」
「100日間。1日も欠かさず会いに来てくださいよ」
「俺100日目に死ぬの?」
百夜一夜物語。目次は
こちら >>65-66