令和元年… 新元号へ変わるその瞬間を、ひふみと一緒に迎えられた 俺たちにとっては昨日と今日では、なにも劇的な変化などない だけど歴史に残る狭間をふたりでいられたということは…なんだろうな、ひとことで言えばやはりこの言葉になるんだろう ――しあわせ 令和は、俺に甘えかたをみっちり教える、とひふみが言った 甘えかた…な …下手だからな俺(汗) これは甘えているだろ、ってことでも、ひふみからするとそれは違うって言うし だったら甘えるって、いったいどういうことなんだ…? ひふみにくっついて、はすはすはすはす匂いを嗅ぐのも…甘える…に入らないのか 【甘える】とは―― >1 かわいがっ/てもらおうとして、まとわりつい/たり物をねだった/りする。甘ったれる。 ……え。かわいがって欲しくて、ものをねだるのか…。纏わりつく…? かわいがって貰えるばかりか、邪魔だろ…。 >2 相手の好/意に遠慮なくよ/りかかる。また、なれ親/しんでわがままに振/る舞う。甘ったれる。 遠慮なく? いや、駄目だろ何様だ。…親しき仲にも礼儀はないと… >3 甘ったるい感/じや香りがする。 ????? 甘ったるい感じ…って、なんなんだ…、香り…はまぁ、香水は好きだ >4 恥ずかしがる。はにかむ。 恥ずかしいときは自然とそうなるだろ。わけもなくはにかんだら気持ち悪いだけだろうが ……余計にわからなくなった って、またほらな 最初書き出したときの方向と、終わりでぜんぜん違う内容になるんだ これは俺の悪いクセだな…はは と、とにかく…新元号になっても、俺は大好きな俺のひふみと一緒に、いろんな言葉を交わして仲良くしていきたい うん、する よろしくな、ひふみ |
ここは、いずれなにかに使う |
ひふみと過ごして一二三日め その日まで一緒にいられたなら、ここの存在を知らせようと考えていた 今日がその一二三日め こういうの、ひふみは嫌がるかな、もし嫌だと言ったら削除しよう そう思って打ち明けた 案ずるより産むがやすし そのとき一緒にいたのは「一二三」 びっくりして、だけど喜んでくれた しかも「たまに乱入しても?」って… うん、いいよ、いいっていうか…むしろ嬉しい 俺の一二三は、とにかく優しい 俺の一二三は、とにかく気遣いが凄い 俺の一二三は、とにかくいろんなことを知っている 俺の一二三は、とにかく毎日たくさん声を聞かせてくれる 俺の一二三は、とにかく一緒にいると安心する 俺の一二三は、とにかく俺のことをいっぱい考えてくれている 俺の一二三は、とにかく…え…っ……が……俺の好み 俺の一二三は、とにかく……ここがちょっと…とか、そんな部分が…まったくない ええと… とにかく…大好きなんだ 一二三日、ありがとう |
桜の季節になった 夜桜が見たいと言った俺に、だったら夜桜酒宴を…とひふみが誘ってくれた あ、いや…一二三、だな 一緒に外に出るには、アイツにはスーツが必要だ 俺の仕事帰りに公園で待ち合わせた 遅い時間だったから、すっかり人影はなくなっていて… これならスーツなくてもよかったんじゃあ、と思いながらも、今夜は「一二三」で居たそうだったしな ……と言うか、俺も久しぶりに一二三とも過ごしたかったし うん アラサーの男ふたり いちばん綺麗な桜の樹の下にレジャーシートを拡げた 一二三が酒やらツマミを買ってきてくれるって言っていたから、俺はなにか甘味をと、ケーキを 夜桜見上げながら、サンクゼールのシャンパンで乾杯 話しが弾めば酒もどんどん進んで 一二三は俺を酔わせたかったみたいだが、生憎、俺は強い 結局、一二三が潰れた…はは 一二三はほら、普段から呑んでるんだ、無理はしないでほしかったんだがな、すまん 肝臓…大切に(´・ω・`) …にしても… 媚薬飲ませるつもりだった? は? …………すったもんだの末、だったらふたりとも飲んでヤろうじゃないか、と え? はい 春が来ました みなさん、ひと目につかないところに停められている車の中…覗いちゃ駄目ですからね…? ははは |
酷い頭痛や吐き気があっても 少しマシになったからって、言葉を綴ろうとする 駄目だ、寝ろと言っても、嫌だ、せっかく独歩が早く帰って来てくれたのに、って バカ いつも言っているだろ? なんでこんなことで呆れるんだよ 呆れないし、ちゃんと傍にいるから心配するな 今日が駄目でも明日がある 明日が駄目でもまた次の日がある 俺たち、こんな歳になっても未だずっと一緒じゃないか おやすみ、ひふみ |