静かの海 - Psky diary 2

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┗静かの海(381-390/500)

390 :日吉若
2008/12/18 15:07

あまりの眠気に倒れるように眠り、起きると頭痛に苛まれていた。
部屋は暗く、あの人はまだ生徒会室に残っているんだろうと理解出来たが、寒い。
薬を飲んで布団に伏し、大人しくしていようとは思ったんだが、つい手が携帯を手繰り寄せた。
名前を呼ぶだけのメールを送ってじっとしていると、珍しく返事が返って来る。
生徒会室に誰もいないのか、と思いつつ（基本的に役員の前では真面目面をしているはずだ）、
つい甘えた我侭を口にすると「今から帰るから寝てろ」と。
慌てて今のは冗談だから仕事片付けてからにして下さいと言っても、もう応答は無し。
やっちまったと心底思いながらまたうとうとと半ば眠り、ふと目が覚めるとあの人が帰って来た。
忙しい人なのに、中断させてしまったと酷く申し訳ない気分でいると、謝らなくていいと。とことん甘やかす人だと思う。
労わるように触れてくる手の心地よさに浸って、薬が効くまでこのままでと強請り、ぽつぽつと話をしていた。

惚気仲間が出来たあの人は実に楽しそうで、ずるい、俺も惚気たいと駄々を捏ねて某部長からの紹介を取り付けた。近々会いましょう。
そして某部長曰く、うちの部長はピュアらしい。
…ガチムチでヤクザでピュア？
もう俺はあの人を紹介する時、何と表現していいのか解らなさ過ぎる。
更に言えば、又聞きした「乙女のバイブル」に噴いた。何だそれは。
こんな非モテな日記に対してそういう評価をする辺り、アンタもやっぱり電波なんじゃ…と。

今年中にやりたい事が沢山あったんだが、気付けば日付がきわどい。
・私信、バトンの消化
・フリーを陣取った雑談
・千石さんとサシトーク
問題は２番目か。…休日の昼間にでもやるか。こっそりと。というわけで誰か構って下さい。

#---------------------------------------------

千石さんとは明日サシトークを繰り広げることに。
口下手同士かつ、オヤジな恋人を持つ同志として楽しく会話が出来れば、と。

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389 :日吉若
2008/12/17 04:32

こんなにも駄目になっているのに、あの人はまだ足りないと言う。
腹を殴ってあの人を拉致して海外にでも逃げてやればいいんだろうか。
やらないだけで、そのぐらいの願望はある。

バカが。
俺がどれだけ好きか、絶対にまだ解っちゃいない。

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388 :日吉若
2008/12/16 08:43

たまには俺の日記が読みたい、とあの人が言うので、じゃあアンタが100まで書いたら好きな日付を１ページだけ差し出しますよと提案してみた。
あの人の事が好きだと書いてる所が読みたいらしい。…どれもこれもそんな内容なんだが。

頭では理解していても、心は割り切る事が出来ない。俺はそれを知っている。
だからあの人の抱える物も、少しばかりは理解出来るはずだ。
だが、だからこそ俺は愚直に、アンタは悪くないんだと伝え続けていたい。
もしもあの人が悪いというのなら、その責任は半分俺のモンだろう。
だからどうか１人で背負ってくれるなと、そう願っている。
話の流れを無視して「愛してますよ」と告げるのも、俺がいるんだと伝えるためだ。

俺達がこうして幸せにする一方で、不幸にしている人間がいる。それを知っている。沢山の幸せを踏み躙ってきた。
理解している。だけど、それならそれを後ろめたく思うんじゃなく、踏み躙った幸せの数よりももっと、俺達が幸せになる他、手段はない。
そうする事でしか、報いる術もないだろう。
俺はあの人から離れるつもりもないし、あの人も俺を離さない。
それなら払った犠牲以上に幸せになろう。

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387 :日吉若
2008/12/14 12:13

話してみたいのはやまやまで、ただチキンさ故に躊躇し某部長に背中を押して貰おうかとしている最中に、あの人がクタクタな様子で帰って来たので外出は控えた。
あんなに遅いのも久々で、とりあえずベッドに引き込んで温めてやる。疲れている時、俺がされて嬉しいような事をすると、生き返ると零すから可愛い。
毎晩のように同じ話をしているのに飽きないのは、ただ溢れるままに伝えるからなんだろうと思う。

昨日はいい事が一つあった。
道場での俺の兄弟子にあたる人で、実に面倒見よく俺の稽古な付き合い、執拗に食らいついても嫌な顔もせず相手をしてくれた人がいた。
年も相当離れているんだが、俺は気安く下の名前で呼ぶぐらいの関係を築けていた。
彼は去年結婚して引っ越すということでうちの道場を辞めてしまい、それから一度も逢う事はなかった。
それが昨日、ふらりと道場に顔を見せたものだから驚いた。全く変わらない様子で、今にも着替えて俺の前に立ってもおかしくないとさえ感じた。
幸せにやっていると、話を聞いた。
「若はどうなんだ」と言われてあの人の顔がよぎり、ただ詳しくも言えやしないから、幸せですよと一言答えた。
懐かしい顔は頷いて、俺の背中をばしんと叩いた。…目は口ほどに物を言うのは本当らしいな。

俺は幸せだ。
人に詳しく話せなくとも、本当に、幸せだ。

#　　#　　#　　#

#おねだり上手な恋人　宍戸さん
#交換ノート　跡部部長
#つよがり。　跡部部長
#流れ星、一つ。　鳳
#ミスキス　芥川さん
#闇色の世界・緋色の空間・雪色の空間―非時香果と変若水―　俺
#RULE of ROSE　手塚さん

…ぐらい、だと思うんですが。
遅くなりましたが、誕生日を祝う言葉を下さった方々に感謝の意を。
ありがとうございました。今年一年も、下克上を目標に頑張ります。

と言うわけで、いい加減溜め込みすぎている私信もこれを機にどばっと消化してしまおうとい目論んでいます。
年内に。…ええ、年内には。

ですが一足先にプチ私信というか何というか。
ミスキス芥川さんと俺、50おめでとうございます。
それと、おかえりなさい。心配はしていたんですが、また姿を見れてほっとしています。

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386 :日吉若
2008/12/13 01:34

カリキュラムの都合で今日は２年は休みだった。
ので、つまりあの人だけが学校に登校すると、そういう日だった。
それが朝の寝惚けっぷりに繋がるわけだが…今日はひたすらと惰眠を貪った気がする。昨日の睡眠時間が何せおかしすぎた。

そういうわけで今日俺は結局冬の寒気に負けて家から一歩も出ずにあの人の帰りを待っていたんだが、今日は月が綺麗だったらしい。
月が綺麗だと、帰りの車の中から写メを送ってくるあの人にぐっとくる。
そして某部長からも見たか？と。構い倒してくれるので何だか妙に安心する人だ。

好きで好きで堪らなく好きで、駄目になっている。
俺らしくないと頭の隅でいつも警鐘が鳴っていて、それでもあの人の体温を感じるとどうしても駄目だ。
全身から力が抜けていって、渇いた体を潤されるように浸ってしまう。
俺はあの人から自由を奪っている。
あの人は自分も奪っているからと言うが、俺はそんな覚えが一つもない。「男前は駄目だ」と言い聞かされても、だって話してみたいんですと強請れば仕方ないと許可が出る。
あの人は俺に甘いのに、俺はあの人に甘くいられていないと思う。

甘える気持ちよさを、俺に出逢って初めて知ったとあの人は言う。
あの人はとても優しいし兄貴肌というか…頼られやすい人だから、きっと頼られてばかりだったんじゃないかと想像出来る。
恋人も甘やかすばかりで、自分がガキのようにバカみたいに甘える事もなかったんだろう。
甘えられると嬉しくなる。ああこの人は俺のモンだと思って酷く甘ったるい気持ちになって、可愛くて抱き締めてやりたいと思う。
俺がもっとうまく甘やかしてやる事が出来たなら、きっともっと気持ちよくしてやれる。
いつかあの人が何も気にせず、甘え方が解らないと戸惑う事もなく、無防備に俺に甘えてくる事が出来たらいい。
そんな風に俺はなりたい。

12月もそろそろ半ばになった。
今年が終わる前に、たった一度だけ、フリーを占拠してみようかと思う。何時とは言い切れないが。
このローテンションでは「集会」を名乗るのもおこがましい。そうだな…片手程度の人数でまったりと雑談でも、という感じで。
今年遣り残した事と言えば、そんな事と大掃除ぐらいか。…大掃除は今から憂鬱な行事だな。

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385 :日吉若
2008/12/12 17:02

「早起きしろよ」と起こされて、寝ぼけて唸っていると頬を噛まれた。お返しに俺も噛んでやった。ざまあみろだ。

普段は跡部部長とばかり呼ぶから、跡部さんと呼ぶとやたらとプライベートな気分になる。…だからといって下の名前で呼びたい願望はないんだが。
跡部さんと唇に乗せると、甘ったるい気分になる。
妙な時間に寝たり起きたりしていたせいで頭が重い。あの人を迎える時にはすっきりしたいんだが。

…俺と話してみたいなんて奇特な人が一人。驚いた。
楽しませる自信は皆無ですが、本気でしたら謹んでお受けしたいと。ぽつり。

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384 :日吉若
2008/12/11 23:34

眠るこの人の傍らで、過去を振り返る。
年の瀬だ、もう。この人と出逢った2008年が、直に終わる。酷く濃密な年だった。
アイツと別れ、暫くは忘れる事なく抱えるだろうと思ったまま始まった年だった。
春にこの人と出逢い、どうしようもなく惹かれ、揺さぶり、踏み留まろうとし、そして結局抱き締めてしまった。
夏で終わるはずの蜜月は冬を迎えても未だに続いている。そうしてまた、きっと新たな春が巡るんだろう。

以前、タイムパラドクス的な話をした。
もしも過去の自分達に…いや、むしろ「過去の相手」に会えたら、と。
「俺達は数ヶ月先には恋人同士だ」と告げたら、一体どんな反応を返すだろう、その後どんな風に過去の自分を見るだろうと。
驚くだろう。けれど、きっと俺は嬉しく感じるだろう。この目の前のシニカルな男が、俺にだけドロドロと甘くなっている事実に。
まだこの人を深く知らない頃、俺は「読めない人」だと思っていた。
何を考えているのか、どこまでが冗談なのかさっぱり掴めないと。捉えどころのない、そのクセ人を見透かす、とんでもない人だと。
今はもう、そもそも読むべき裏がないという事で結論付いている。
昔の俺に教えてやりたい。裏はないから、翻弄されているわけじゃないんだと。

そうしてこの人は、こういった「もしも」の話題でひどくロマンティシズムも発揮する人だ。
未来のこの人Ａが、過去の俺Ｂにだけ教えた事実があったとする。それを過去のこの人Ｂにも現在のこの人Ｃにも話すなと口止めをされている。
つまり、事実を知っているのは俺とこの人Ａのみになり、この人はＡという時間に到達して初めて、それを知る。
そんな話をした。
例えば50年後のこの人が過去の俺に、「今もまだ俺達は一緒にいる」と、話したのなら。未来でこの人はきっと、黙っていた俺に「よく黙ってられたな」とでも笑うだろうか。
もしもこの人が最近よく口にする「幸せにする」という言葉が、未来の俺の証言による物であったなら。
そんな夢を見るのも悪くないと、そう思う。

#　　#　　#　　#

強く在りたいと願う事、綺麗で在りたいと願う事。
俺はどちらも手放したくは無い。
強くはないという事実。綺麗ではないという事実。
俺はどちらも忘れてはならない。
弱いからと諦める事も、綺麗ではないと自分を蔑む事も、「何かに憧れている自分」をそのまま保持する事も、俺は嫌だ。
届かぬ月に手を伸ばし欲しがる振りをして、本当はそうやって空へ伸び虚空を掴む己の手に酔い痴れるならとんだ茶番としか言い様が無い。
そんなくだらない格好をつける気はさらさらない。

強くなれ。
今ばかりは下克上じゃなく、克己を掲げよう。
守りたい人がいる。

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383 :日吉若
2008/12/10 01:59

お互いに浮気に明け暮れた。
…とあまり心臓によろしくない書き出しで。

一応10日なんですけどね。俺はこういう日にあまりにも某部長と過ごしすぎてやいませんか（ちなみに楽しかったのでまた気にしないように）
恋人が浮気して暇なので構って下さい、と声をかけて構って貰いました。
俺の理想とするカップルの片割れは実に甘い人なので、眠くなるまでずっと構い倒してくれました。
助かりました。おかげですぐに寝れそうです。また遊んで下さいね、とここに。

…眠い。おやすみなさい。

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382 :日吉若
2008/12/09 03:49

先日あの人が一人で出歩いたらしい。
探していいかと言われたらしい。駄目です（…）
あの人は全部俺のなので、友人として以外は却下です。このモテ男が。

でも、気持ちは解る。きっと嬉しかっただろう。隔てなく接してくれて。
見下される事なく、妙に甘やかされる事もなく、対等に扱われて、きっと楽しかったに違いない。
だから気持ちは解る。
でも譲ってあげられません。あの人は俺のだから。

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381 :日吉若
2008/12/08 14:59

もしも二人が「よおブラザー」と挨拶していたら、冷たい視線を送るどころか熱でもあるのかと心配になりそうです。むしろ言いかねないから怖い。
子猫って何だ子猫って。あまり撫で回したら噛みついてぶっ潰してやる（…）

つい先日、もう使う事もないだろうと思っていた板をあの人が発見した。
可愛い可愛いうるさいので、あまりの羞恥にうるさいバカハゲ消してやる、と騒ぐが、過去も俺のだと言い切られて撃沈。…いや、確かにそうですが。全部あの人のだってのは、そうなんですが。
当時から俺はあの人のくれた言葉をとても大事にしていて、とある奴への私信にその言葉を使った事があった。
どうせ懐いてましたよ。何が悪いんだ。だってあの事件の時から、アンタは大丈夫だって思ったんです。
…というわけで、見つかっちまったので交流板を引っ張り出してくるかもしれません。

二人でいるとたまに言葉が消える事がある。
無言でじっと寄り添って、あの人の温かさに浸る時間だ。
ぼんやりして頭が溶けて、ああ幸せだなと思う。
言葉を超える瞬間なんだろう。あの人に触れている。

きっと今まで一人で戦い続けてきただろうあの人を思うと、とても可哀想で愛しいと思う。
これからは俺が誰よりも傍で、変わっていくあの人を眺めて、撫でてやりたい。
卵が孵化するように、しっかりと包んで温めてやりたい。
いつくしむという言葉は、慈しむだけじゃなく愛しむと書く。そんな風にあの人を大事にしたい。

あの人に何かを捨てさせたくはない。だから俺は今よりもっと強くなろう。
俺を守るために、あの人が大事な物を犠牲にせず済むように。

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