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┗月とネオン(281-290/310)

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290 :跡部景吾
2011/02/22 03:05

気の強いヤツ求む。








見つかりやしねぇ。





たまには俺を罵ってみせろよ。

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289 :跡部景吾
2011/02/17 20:17

窓の外には、随分と水分を含んだ雪。重すぎて舞う事が出来ず、ただ重力のまま、音を立ててアスファルトに積もる。

その水っぽい雪の上を校門から僅か数メートル歩いただけで、靴の中が冷たくなった。


この冷たくなった足を忍足の背中に押し付けてやりたい。
アイツが驚く姿をみたい。声にならない文句で、口をパクパクする姿が目に浮かぶ。

Sなようで、Mなようで笑える。
驚かせたくて怒られたくて仕掛ける。

こういう時間が持てるのは幸せかもしれないな。

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288 :跡部景吾
2011/01/30 03:34

欲しい物は手に入れる主義だ。




数年前から、気になっている物がある。
要するに、欲しい物だ。

ところが、この物、なかなか手に入らない。
特に珍しい物ではないはずなんだが、タイミングが悪いのか、手に入れられない。

ぜひ屋敷の庭を飾って貰いたい、そいつはドイツで作出されたバラだ。

聞いた事があるヤツは分かるだろう。
宇宙旅行したバラの話を。

非常に強い香りのそのバラを、どうしても手元に置きたい。

庭師に話を付けさせて、国内のナーセリーを抑える。
ドイツのナーセリーから直接輸入すると言う手もあったが、出来たら国内で増やした物が好ましいからだ。

ドイツの冬の寒さは日本よりも厳しい。
気候に適応しない可能性がある。

そんな中、やっと押さえたバラの苗。
ランチ中の俺の元に届いた知らせ。

ランチもそこそこに、温室に向かえばそこには・・・

緑の棒が数本。
ただの棒が数本。

休眠中の苗じゃねーの!

俺は思い違いをしていたようだ。

俺の欲するバラは、いわばミニチュアローズ。
国内では温室で季節をずらして開花させられて花屋に並ぶ物。

てっきり開花したものが届くと思っていた。
それが強制開花であっても、その香りが楽しめるものだとも。

きっちり休眠、植物の冬眠に近い物をさせられている。

いや、これが本来の姿なんだがな。


せっかくの美人を無理やり起こすなんて無粋な真似はしたくねぇ。

温室ではなく、外気にさらされる庭園に置かれる事になった。

美人はマイペースに俺を煽る。

春には楽しませてくれるんだろうなぁ?

その時は世界を魅了した香りで、俺を酔わしてみろ。

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287 :跡部景吾
2011/01/24 20:24

ちょっとやり過ぎちまったか?
まだ忍足は俺の根本的な性格を把握してねぇ。
これは次への布石だったんだが、刺激が強すぎたか?
間違った方向に取られていなけりゃ良いんだが。


恋人が出来ても、その追撃は緩めない。
釣った魚にも餌をやる、そんな性格だ。

アイツには瞳を伏せて笑う俺の姿が見えていないんだろうか?

根本的に酷く沈む事の無い性格。
そりゃ、たまには在っても、それは上手く消化して切り捨てる。消化するのに時間がかかる事もあるがな。
この能力は幼少の時に培った物なのか、生まれつきなのか、非常に便利だ。

だから最初から期待もしない。
いつでも切り捨てられるように。
心や思いってのは時に人を縛る。

着信音設定なんて以ての外だ。

これをつまらない人間だと言うヤツもいるが、これで成り立つ自尊心ってのもあるんだぜ?

で、話は戻る訳だ。

俺には恋人がいる。
これが、非常に男前で気を抜くとこっちが食われちまいそうな良い男だ。
顔もさながら、性格もな。

絶対に甘えた事を言わない、媚びない。
そこがたまに寂しく思うが、これから長い時間をかけて人に甘えるって事を教えてやれば良い。

こうも甘えたり媚びない男だ、時折見せる僅かな表情が愛らしく、可愛らしく映る。
何、大した事じゃねぇ。
ただ視線を逸らしたり、僅かな会話の綻び、その笑顔すら可愛いと思っちまうんだから、俺も相当だろ?

それが気に食わないと言う姿も可愛いと思うんだから、どうしょうもねぇな。

だが、俺はコイツのプライドを土足で踏み荒らしているんだという事、初めから感じていた。
所詮男。
お互い男。
プライドの高い男が二人。


たまたま出会った形で流れで、俺に組み敷かれているだけ。

分かっていても、出ちまう言葉は「可愛い」




どうにかしてくれ、この俺の口を。

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286 :不二周助
2011/01/24 20:18

甘い。
甘い。

晒け出す事が出来ない甘い言葉をここから、君に。


触れれば想像もしなかった様な甘い声を出して、
触れれば想像もしなかった様な甘い表情をして、

僕ばかりが君を求めているのかもしれないと思ってた。


経験が無い訳じゃない。
ちゃんと分かってる。


君が辛く無い様に、君が不快に思わない様に。
優しく優しく、出来るだけ丁寧に触れたつもりだよ。

そこがヘタレと言われる所以だって事は、昔誰かに教えて貰った秘密の話。

お互い、どうして惹かれたのだろう?
今は「お互い」って言っても良いと思う。


君と繋がった瞬間の幸せを、どう表現すれば良かったんだろう?

可愛い君、大切な君、決して弱味を見せない君。
その全てを愛しているよ。

僕はここにいる。


本当に辛い時は話してごらん。
僕は君の傍にいるから。

どんな内容でも聞いてあげるよ。
それだけの距離はとってある。

愛してやまないんだ。
君の事。

誰よりも幸せだと感じて欲しい。
僕は君の友人に自慢できる恋人になる努力をするよ。

傍で君を口説き続ける。
君が余所見しないようにね。

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285 :跡部景吾
2011/01/24 20:16

俺と出会った頃の好みのタイプは「変わった人」。
恋人がそんな事を呟いていた。
…と言う事は、俺はアイツ好みの変わった人だったって事か?
否定はしない。
否定はしないが…なぁ。
そして今の好みは「いっそ変人」。  



なぁ、好み=恋人とは言わないが、俺は変人なのか?いっそ変人なのか?





俺の好みを教えてやろうか?




感とインスピレーションにハマったヤツだ。
詳しくは部活の後、屋敷で教えてやる。

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284 :跡部景吾
2011/01/20 23:05

夜中に点けたテレビ。
何かの番組のエンドロールが流れていた。

その、エンドロールの重なるようにナレーションが話した言葉。


「キスを沢山していると長生きする」


やべぇ、俺、100歳は軽く生きられそうだ。



寒くなってきた。
部屋で最近好んで見ているDVD。
傍らには温かなストレートティ。

DVD が始まってから何杯の紅茶を飲んだだろう。
温かい紅茶は身体を暖めていく。

視線は画面から逸らさず、再びカップを取れば、先ほどとは違う香り。

視線を給仕に向ければ、「10杯の紅茶は身体に悪いですよ」と一言。


温かいスポーツドリンクは何杯俺の中に入って行くんだろうな。

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283 :跡部景吾
2011/01/20 23:02

自分の弱点を曝す行為。
アーン、俺様に弱点なんてねぇ!と言いたい所だが、人間誰しも弱点はある。
俺のアキレス腱は恋人だ。まぁ、それは態々言わなくても分かるだろう。

例えば苦手な物。
俺ぐらいになると新聞部が特集を組んだり、月刊プロテニスに掲載されたりして、公開されているわけだが。

さすがに性感帯はどこですか?なんて質問は来ないだろ。
それに「節足動物」が苦手だと書かれても何の問題も無い。

本当に苦手な物や、本当に伝えるべき事は、ごく親しい人間だけが知っていれば良い。
俺は背中に触れられるとゾクゾクするんだ。
人形は夜になると動く、そう信じている。


数時間前、恋人が1つ何でも言う事を聞いてくれると言うので、キスをしてもらいたいと願った。
そんな簡単な事で良いのか?と問う恋人の発言に俺が意地悪く笑っている事も知らない恋人が愛しい。
まぁ、恋人にしたらキスの経験ぐらいあるだろうし、簡単に考えていたんだろう。
詰めが甘い。

慣れないデート先。
恋人が語った「滅多に人が通らない階段」
墓穴を掘る姿が愛しい。
階段の踊り場で、壁に背を預け乞う。「ここでキスをしろ」と。
ゆっくりと壁に手をついて近づく顔に「コイツもこうやって女にキスの1つもしたんだろうか?」と思う。過去をどうこう言える立場じゃねぇが、気になった。

ゆっくり重なる唇、いつもと違う立場に興奮する。思わず自分から相手の身体に触れて口づけを深くすれば崩れる相手の身体が愛しい。

滅多に人が通らないと言ったくせに、清掃をする人間は時々通る・・・後から知った。

まぁ、良い。何も問題は無い。俺は俺達の関係が表沙汰になっても構わないと思っている。
お互いの両親は驚くだろうが、それだって俺は説得する自信がある。

今度のお願いは俺の世話をする事。
着替え、食事、風呂。
勿論相手は全て着衣のまま。
簡単だと答えるアイツの言葉を聞くたびに笑いがとまらない。経験豊富なアイツでも分からないんだろう。
俺の遊びの部分が。

それにしても、何だかんだと言っても俺の願いを叶えようとしてくれる姿は愛しい。




今日、何度「愛しい」と言っただろうか?



そんなデートの思い出。

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282 :跡部景吾
2011/01/20 21:20

新しく取った手は、優しく俺を導いて眠りに就く。

いつその手を取ったのだろう。
覚えているのは咽返る程の花。
一つ一つの花言葉をお互い口にしながら、名前を付けてやった。

久しぶりに呼ばれる名前に違和感を感じながら、その名前を返してやる。

話せば返ってくる答えに同じ人間の匂いを感じ取り、触れれば睨みつけるその視線。

どうしたい?

選んだ訳でもねぇのに、つくづく縁だなと思いながら笑みを返せば視線を反らす。

何がしたい?


分かっている。待ってろ、すぐに行く。
お前は「おいで」と手招きだけしていればいい。

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281 :跡部景吾
2011/01/16 16:56

ワインだな。



目の前のボトルに手をかけ、そのなめらか曲線に指を滑らせる。
だからと言って俺がワインを飲む事は無い。盛り上がってんのはキッチンの方だ。

屋敷には一通りのワインが届く。 

屋敷には来賓が多い。 
ワインをネタに会話するなんてのは良くある事。

それで屋敷に数百本をストックするわけだが、ホスト側がその味を知らないなんてのは恥ずかしいだろ?

そのテイスティングをしているキッチンが楽しそうだったわけだ。

伺い見れば、チェイサー片手に試飲をするメンバー。
俺に気が付いて一人が、頭を下げると続いてそこの人間が立ち上がり頭を下げる。


一人を除いて。


頭を下げない一人の前に歩みよりそのグラスを奪う。相手の顔を伺えば挑発的な笑み。


俺が歴代のワインーの味を知っているのは、この男の遊び心のおかげだろう。 
跡部家のシェフの中では若い男。
俺の苦手な食べ物が食卓にあがるとこいつは笑ってその食材をこっそり取りのぞいてた。
「坊っちゃんにはまだ早い味だったかなぁ」
憤慨しそうな発言だが、こいつの料理に対する信念を聞けば納得出来る。
「料理は美味しく食べる物。苦手な物を美味しく食べさせるのが、俺の仕事。」まだ料理長にはなれない男だが、俺はコイツが気に入っている。


そいつは、大人が美味しそうに飲むそのグラスに興味を惹かれた時から、毎年何らかの方法で俺に試飲させていた奴だ。



「坊っちゃんはワインを飲める年ではありませんが、将来を考えて味を覚えるのも悪く無いでしょ?」


今年は赤ワインのシャーベット、レモンソルト添え。アルコールは抜けているが風味は十分だ。



ちなみに「男なら林檎は丸噛りだ」とコイツに言われて実行したら、女の悲鳴が聞こえた。もう二度と林檎の丸噛りはしない。

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