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┗懐中仕掛けのファフロツキーズ(61-65/80)

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65 :
08/11-09:17

既存する唯一の半記事が蟲姦についてだけという酷い有様だったので、品位と人格が疑われない為に近況報告も兼ねてマトモな半内容を書いてみようと思う。後でな。
つか何でアレだけ残したままでいたのか我ながら良く解らねえんだが。





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述懐内容を忘れて思い出して最終的に認めるのが面倒臭くなった。とんだピエロだ。

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64 :
07/28-10:46

現状に不満を抱くつもりは更々無い。確かに元を辿れば現在の泥臭さが嗅覚を麻痺し兼ねない有様に陥ってしまった最たる理由は外部からの影響によるものだろう。それでも足許の不安定さを危惧して一旦引き返すか、もしくは前だけを見据えて白痴に促されて脇目も振らず突き進むか、なけなしの選択肢は一応だったが一通り与えられてはいた。そもそも選択肢の提示ってのはだ、提唱者が解答者のあらゆる思考回路が行き着く先に齎す怜悧な恩徳の類を、無意識に遮断させる巧妙且つ悪質な誘導尋問の中でも特に使い古された、まるで厚みが感じられねえ常套手段として擦り切れるまで利用している事実については、こっちもイヤって程理解したつもりではいたさ。それでも仮に自ら勇んで表舞台に居残った所で、不気味なまでに理路整然を保ちながら右往左往に根を巡らせる猥雑な浮世に附随するクソみたいな局面を、自分の手振り一つで自在に宥和に至らせるだなんて机上の空論沁みた馬鹿けた第三の選択肢をこっちから提示する御大層な方法や気概なんてもんは、ちっぽけで非力なタダの一/国に過ぎない俺には最初から持ち合わせてなんてなかっただけで。勿論何物にも属さず御都合主義でしかねえこのヤワな考えが、自分の存在価値を正当化させる効力を秘めているつった御門違いの慢心なんざ最初から懐いちゃいねえ。戯論は所詮戯論、オリジナルが欠陥だらけのスクラップされるだけのガラクタ。役立たずの廃棄物は廃棄物らしく、そいつ以外の何物かへ派生する手立ては生憎と掴めず仕舞いのまま、相も変わらず其処何処に彷徨っているだけだ。だから俺は、ステロタイプにすら成らない陳腐な救いの手なんかに縋っちまったんだろう。目先の欲に囚われ消去法で選んだ泥濘混じりの岐路に果して後悔は付いて回るのか否か、俺自身ですら判断が不可能な所まで浸かって呼吸をする事すら忘れて、鉄錆びたゼンマイ仕掛けの玩具と似た足取りを公衆の面前で不様に晒しながら無機質な街並みに自分の濁り尽した所業を重ね、挙句当ても無く只管徘徊を続けてる。既にこんなザマだってのにデフォルトの末路を辿るのは嫌だと散々駄々を捏ね、自覚するよりも先に活路も退路も自ら塞ぎ、不始末を転嫁しているとも気付かず腹底に燻るドス黒い感情を懐柔しちまってから久しい。傍から見ればそれはそれは真人間なんて御世辞だろうと呼べねえ一個体が真っ当な世の中に紛れる不条理に対する皺寄せ用のスケープゴート含め、平穏無事な毎日を送るはずだった現在までを緩やかに蝕む出口の見えないそれは組織体を模した螺旋階段の様な。有限なんざ最初から望めやしねえ脱落者が一段とて踏み外したくない我儘を重ねた罰だと頭じゃとっくに知り得ていた。それでも希望を捨て切れず、禅問答に於ける確固たる終着点候補として日溜まりから隔絶された出涸らし如きが、あの頃確かに無垢だったお前に不変を期待する事自体間違った選択だったのか。頼む、後生だ、教えてくれ、頼むから。

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63 :
01/25-02:41

君と謂うたった一点のアンチテーゼで灰色味に蹂躙された薄ら寒い世/界が、こんなにも端正しく極彩色に満ち溢れた素晴らしいモノに転換する仕組みが存在していただなんて、俺は君自身と出逢うまで知らずにいたんだ。

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62 :
01/10-21:17

塵の一摘みとて興に靡かない者に己が箱庭の間取りを幾重に説こうと全て無駄骨に帰すと、斯様な取るに足らない些末を脳裏に露とも過らず信奉赴くままに空っぽな饒舌を保てられるものなのでしょうか。剥き出しの虚栄心が真意として見え隠れする陳腐な武勇伝でさえ、猿楽辺りの見世物までに楽しめる奇特な趣向を心得ているのならば、また話は別になろうとも別段可笑しくは無い事は、不肖ながら重々承知致しております。否、皮肉を呈するには老い先も生い先も行方知れぬ怪異と衆目より村八分の烙印を捺されてしまった下卑た我が身では、他人の田畑を覗いてまで開花に到るかも解らぬ種子を愛でる酔狂を嗜むには、如何にも楽観的に物事を転換せしめようとも流石に余暇の慰みと宛うには、老骨の隅々まで白す湯気が沁み渡る一杯の本茶特有の深みに比べて矢張り何かが物足りぬ様です。さあさあはてさて。併して貴方は先刻から一体何処の何方様を茶の友と招聘しているのでしょう。私が席を外してからも随分と弁に熱が籠っていると視て取れます。ああいえ、続けて頂いて一向に構いませんよ。貴方が騙る調べには残念ながらこちらの琴線に届くには些か程遠い僅かな熱量ではありますが、調べを紡ぐ為に奔走する清貧厳かな御姿については遠巻きに眺めていようと別段、苦には為りませんからねえ。片や己が吐いて棄てたい汚点の数々を恥ずかしげなど何処吹く風とばかり、次々に湯水の如く言語化させる貴方の姿を拝む度に、滑稽の極致を四肢余す事無く体感出来るのですから。いやはや、急拵えの演物としては実に及第点以上の出来栄えかと。

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61 :
01/10-13:32

稚拙ばかりの退屈な御伽噺にも甘美な毒を孕んだ蜜を秘めた花を咲かせると仮定したとして。もしも即興で間に合わせた寓話の蛹から羽化した替え難い真実だったと幾多の諸手を尽そうとも、己の存在を一度拮抗する不文律の尺度に当て嵌めてしまえば、後は均衡を保ちながら見て見ぬフリを器用に慣行している形容仕難い二柱と間を繋ぐ命綱とも言うべきこれまた形容仕難い根幹が一糸残らず断絶されて崩御するだけでしかない。対等の様でその実そうでは無い、他の何物にも成れやしねえ。特異点とはその様に在るべき脇役であり悪役でもある主役だった。ではその特異点とやらが己と対を為す存在を求めると一体どうなるか。破綻する前にそんな偶像が務まる該当者すら存在しない、と、答えなんざ最初から解り切っていた。雨水と花粉が入り交じって生まれた不純を知らない清楚な花蜜。至福の余りに花弁から溢れて垂れ落ちた雫粒は葉のクッションに救われる事で処女性を喪わずに済むが、見初められずに弾かれた憐れな雫粒だって当然存在する。一度地べたに這い蹲ってしまえば何もかもオシマイだ。第三者の介入によって強制的に0から再構築される憐憫の情を抱かずにはいられない最低の末路。風靡く蝶の翅音一つで全てが翻弄されてしまった脱落者。たった一箇所に設けられた分岐点で永劫別つ運命を辿った俺達が正にどうしようも無ェ落ちこぼれだった。そのくせどうしてこうもお前と俺との類似点が何故見当たらないのか。鉄錆びた忌々しい過去を馬鹿の一つ覚えみたいに皮羊紙に記録しながら闊歩する靴底の手入れが行き届いているかそうでないかで粗方のイレギュラーは割り切れるもんだと、理解の標識までは難無く経過出来るが同調の警告ともなると臆してUターンをしてしまう。大器を背負わされた小物にお前の栄誉ある門出に笑顔で見送る当たり前の選択肢を手離した所業をまざまざと省みる達観など可能なはずも無かった。俺の足許は現実から踵を返すのも躊躇ってしまう程度には、赤黒く蠢く水溜まりで枯れた路草すら見えなくなっちまってから随分経つ。だから此処で茫然と立ち尽くすだけ。毒が無ければ薬が作れない理論と同じく所詮、御伽噺なんて現実ありきの戯論の寄せ集めに過ぎなかったんだ。けれど俺の傷口から滴る綺麗なモノを綺麗な儘で居させてくれる新緑の防波堤を腐らせた泥塗れの毒は、確かに蠱惑に満ちた甘さで思わず舐め啜らずにはいられなかった。そんな悲しい顔すんなって。あの日俺を完膚無きまでに汚しやがったお前の亡骸よりは、不味くて最後まで飲み干せたもんじゃ無かったさ。

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