アマゾン
一覧
┗
どうしようもない私へ
┗返
名前
内容 [
絵文字
]
> 100. > > > 一つの物語に、終止符を打とう。 > > > 満月の夜に始まった、僕と、あなたの物語。ねえ、覚えているかな。ああ、そうか、あなたは、過去を振り返る事を嫌っていたね。僕は案外、悪くなくてさ。振り返りをするのも、思い出に浸るのも、良いか悪いかは置いておいて、好きなんだよね。 > 違う世界を生きていたよ、僕は少なくとも愛されていた。僕らはきっと、確かに、世界に愛されていたはずだ。 > > なぞろう、僕とあなたの軌跡を。今日だけは許してくれるだろう、僕の我儘を。 > 氷のようだった、まるで。氷点下で息をしていた僕は、波に流されているだけだった。僕の氷を溶かしてくれたのはあなただったんだ。 > 嘘じゃあなかった、僕は綴った、重ねた、想いを、パフィンに託した。書き直しを重ねに重ねたラブレターは、あなたの元に届いたのだろうか。僕は満足だった、月を見ていた、不思議と、寒さは感じなかった。僕はもう、寒さに怯えなくても良いんだと知った。 > > 言葉で遊んでいた。世界で遊んでいた、僕が好きな世界をあなたが好きだと言った、僕の世界を僕らしいと認めてくれた、透明な水のようなあなたはとても暖かかった。僕は毎日暖かかった。時折、綴ってくれる想いに、嬉しさを感じていたのは嘘ではなかった。 > 水色の、花をもらった。僕はそれを大切にしている、あなたはもう忘れたかもしれない其れを、僕はまだ覚えている。 > 桜色の世界を歩いた、数多の世界への夢を語った、たくさんの言葉を紡いだ。僕とあなたの世界がそこにあった、僕はもう氷点下へと帰ることは、無かった。 > > 一つの関係が終わったんだ。 > 僕とあなたはもう縛られる存在ではない。同じ世界で共存しながら、互いに自由なんだ。其れを望んだのはあなただ、僕も其れを望んだ。だけれども、どうにも、渡り歩いた世界が多すぎたようで。 > 手を離した、それを実感すると、どうにも泣けて来るようだった。果たしていつ振りの涙なんだろう、僕が最後に泣いたのは、まだノーレを、お兄ちゃんと呼んでいた、遥か昔の事だったように思う。 > > この物語は、バットエンドではない。 > だからと言ってハッピーエンドですらない、僕もあなたも、物語をまだ終わらす気はない。これから先を、僕とあなたはきっと、新しい形で歩くことになるのだと思う。隣に居て、話をしながら、物語の続きを紡ぐのだと思う。手を繋ぐ事は、もう無いのかもしれないけれども、それでもあなたは僕の隣で、この先も笑ってくれるのかな。 > > 今日までの、僕とあなたの物語に終止符を。 > そして新しい物語を綴って行こう、僕が好きな、他の誰でも無いあなたの言葉と共に。 > > > > (それでは また、次の世界で)
文字色
dimgray
gray
darkgray
lightgrey
slategray
lightsteelblue
lightblue
royalblue
steelblue
hyacinth
cornflowerblue
dodgerblue
deepskyblue
skyblue
teal
cadetblue
darkgreen
seagreen
darkseagreen
darkolivegreen
olive
olivedrab
tan
peru
sandybrown
saddlebrown
rosybrown
firebrick
crimson
indianred
tomato
mediumvioletred
palevioletred
lightpink
darkslateblue
slateblue
purple
mediumpurple
orchid
thistle
削除PASS
[
戻
][
設定
][
管理
]
WHOCARES.JP