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Ringwanderung
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414 :
独
07/25-21:39
#20170725 22:17 -Leben-
最愛の日記が上がっていると素直に嬉しい。
昨日は数ある記念日のうちの一つだった。普段よりは僅かでも互いに素直になれた気がするな。記念日ぐらいと理由を付けなければ、上手く伝えられない自分に多少の不甲斐なさは感じるが焦らず少しずつ慣らしていこう。
俺は少々先走ってしまう傾向にあるらしい。
少し落ち着いて穏やかに今を過ごさなくてはな。
#昨日で付き合って４年、
結婚して３年11ヵ月になる。６月、７月、８月と出逢いから結婚まで詰まった３ヵ月だ。最愛と結婚すると周囲の奴らに話した時は、其れなりに周囲から大丈夫かと心配されたんだが、それも今となっては懐かしいな。あの日の心配を他所に、俺たちは今日も良い意味で変わらないようだ。
来月も再来月も来年もその先もずっと共に歩んでいけたらいい。先のことはわからないが、俺たちはきっとこの先もそんなに変わらないだろう。彼奴と話したように、良いところを育み、悪いところは少しでも改善しながら、より良い関係を築きたい。
>俺たちなら出来る気がするんだ。
#話は変わるが、
本棚へ入れ返しをしてくれた日記がいくつかあるようだ。近々、個々に私信を送るつもりだ。交流は鈍足だが他の恋人たちや夫婦の話というのも興味がある。多少、年季は入ってはいるが此処のポストは今も健在だ。いつか色々話を聞いてみたいところだ。
合わせて祝いの言葉をくれた者たちへも感謝を。
敢えて交流はなかったので宛先は述べないが離れ行く者たちに再び幸福の時が訪れることを願う。
>Danke sehr und Gute Nacht.
今夜も最愛の平穏な日々を願う。
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415 :
独
07/26-21:48
#20170726 21:48 -Leben-
今日は出張のために日の出より先に家を出た。
昔は出発が早い日は彼奴を起こさない様にと事前に話だけして朝は声を掛けずに部屋を出ていた。睡眠の妨げにならないための俺なりの配慮だったんだが、その配慮は不用だとある時に彼奴に言われた。実のところ、今日も声を掛けずに出るつもりだったんだが、昨晩に彼奴が少しばかり不服そうにしたので、今朝は寝顔にキスをしてから家を出た。
>彼奴のそういう所はとても愛らしく感じる。
週末は忙しくなりそうだ。
ついこないだ彼奴とゆっくり過ごした休日が、
すでに懐かしく思えてくる。
朝起きて挨拶を交わし59務へ行く、帰宅してまた挨拶を交わし１日のことを話す。今日の天気がどうだとか、育てている薔薇がどうだとか、体を労ったり週末の話をしたり、内容自体は特質したことはない日常会話だ。時折、ふと愛の言葉を言えば「くすぐったい」といって彼奴が笑う。気恥ずかしくなった俺も其れにつられて笑う。
そんな他愛もない日々の繰り返しだ。
>だがそれが幸せだ。
だからこそ、
俺は毎日だって最愛について手記を綴れる。
此れは言わば日課のようなものかもしれない。
#呼吸をするかの如く彼奴を愛し、
#手記という形で感情を記す毎日だ。
其れがいつも当たり前にあるものだとは思わない。
凡ゆる巡り合わせと互いの努力あっての今だ。
>其の気持ちも忘れずに持ち続けたいものだな。
#気付けば明日は７月27日か。
暦的には何の日でもないが、俺と兄貴にとっては特別な日と言えるだろう。俺の兄貴こと孤独普と特別な兄弟として契りを交わしたのが、丁度９年前の７月27日だ。あれから俺たちの間にK.B.Pと称した物語がはじまった。
>明日ぐらいは少し昔話でもしよう。
#K.B.Pとは、
- Kartoffel Bruder Planung - の略である。
今夜も最愛を抱き締めて眠りたい。
今日も彼奴の平穏な日々を願っている。
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417 :
独
07/27-18:17
#20170727 21:40 -Leben-
最愛と寄り添って眠った朝は目覚めが良い。
大抵、目覚ましがなるよりも前にカーテンの隙間から差す日の眩しさで目を覚ます。暫く横になったまま寝惚けた頭を起こした後、４時半ぐらいには動き出す。朝にできる事は朝行い、夜は最愛との時間に充てる。
>我ながら実に健康的な生活だ。
とても時間を有効活用出来る手段であるが、
俺は短眠体質だから可能なことだ。
この生活は常人にはお勧め出来ないだろう。
>睡眠時間は6時間から7時間半を推奨する。
#今日は、
兄貴との思い出(と言えるものかどうかは定かではないが)についてを色々綴ったが、今し方、兄貴から手紙が届いた。あの人は何処に居ても相変わらずなようだ。
兄貴にも言われたんだが、
俺は少しばかり記憶力が良いらしい。確かに何かを覚えるのは得意な部類かもしれない。現に兄貴の悪事は事細かに良く覚えている。最愛との思い出や些細な事も割と覚えていることが多い。
#記憶とは不思議なものだ。
五感に直結すればする程、意思に反して体に刷り込まれたりするものだ。とある日記の話ではないが、俺は香りで認識される事が多い。きっと異國の香水の所為だろう。俺が香水などというと意外がられる事も多いが、あの香りだけは不思議と気に入っているんだ。
>今はもう手に入らなくなってしまったがな。
#此れは余談になるが、
昨晩に７月27日は暦の上では何もないと言ったことの訂正だ。というのも、以前にティノから『お寝.坊さんの日』という記念日があったのを聞いていたことを思い出したんだ。なんでも、「家で最も遅くまで寝ていた”お寝.坊さん”を水に放り込んで起こしても良い」というイベントがあったりと…俺からしてみると少々恐ろしいものだが、あいつのところはどうにも水に飛び込むのが好きらしいな。
今日は昔話も含め、沢山言葉を綴り過ぎた。
此の手記も大分厚みが出てきたな。
本日はこの辺にしておこう。
今日も彼奴の平穏な日々を願っている。
#Gute Nacht.
#Ich liebe dich,Arthur.
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418 :
独
07/29-16:46
#20170729 16:46 -Leben-
週末はゆっくりするつもりだったが、実質ゆっくり出来たのは日曜の半日ぐらいだった。其れも仕方がない、と思う他ないのは言うまでもなく、今日ぐらいは朝から最愛と共に過ごしたかったと言うのが本音だ。とはいえ、過ごせなかった理由は己にあるのだから全く呆れたものだ。
其れでも昨晩は彼奴が珍しく夜更かししていたのもあって、少しは長く話が出来たように思う…とは言え、俺は59務の傍らに会話をする程度で結局、彼奴が眠るのを見届けてはやれなかったがな。
#今日で、
最愛と出逢って４年と１か月、昔は毎月祝っていた。今も互いに祝ったりしているが、どれほど時が経ってもこの日は大切にしたいな。相変わらず俺の日常は、彼奴によって幸福に満ち溢れていて、俺が一人でいた頃よりもずっと毎日が色鮮やかな気がしている。此れはきっと気のせいなんかではないんだろう。どんな景色も彼奴に見せてやりたいと思うくらいには、俺の意思に何時も彼奴は寄り添っている。
>否、意思だけではないな。
実際に最愛は俺の側に居て、笑ったり拗ねたりと俺とは比べ物にならない位に色んな顔を見せてくれる。
#そんな姿が堪らなく愛しい。
此れからもお前の幸福に、
少しでも関われたら幸いだ。
>Ich liebe dich.
彼奴に勧められたものでもしながら、
ゆっくり帰りを待つとしよう。
- - -
23:20
彼奴の帰りを待つつもりだったが…睡魔の迎えの方が早そうだ。結局、お前に感謝を伝えそびれてしまったな。また来月の記念日に合わせて伝えることにする。
#Gute Nacht, Arthur.
今日も最愛の平穏な日々を願う。
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419 :
独
07/30-20:43
#20180730 22:55 -Leben-
兄貴の所為で色々と考える事が増えた。折角の最愛が居る休日だというのに気分も冴えない。気を紛らわせる為に少しトレーニングで汗を流したりもしてみたが、あまり効果的ではなかった。諦めて部屋で読書しようにも内容が頭に全く入って来ない始末だ。
俺は多くを求め過ぎているのかもしれない。
そう考えてからというもの彼奴に触れるのが時々怖くなる。もっと触れたいと心は求めているのに反し、此れ以上は駄目だと身体が自制する。
>どうにも己の醜さばかりが目に付く。
#兄貴にそんな話をしていれば、
的を得た助言に思わず当たり散らして、俺は餓鬼以下だな。今回の事については本当に自分が情けなくなる。いつからこんな風になってしまったのか自分でも分からないんだ。
この執着心も独占欲も嫉妬心も消せたのなら、
幾分か気が楽になるだろうか。其れが出来れば苦労しないだろうが…出来ないからこそ苦しい。何故、純粋に最愛を愛したいと思うのに上手くいかないんだろうな。幸せ過ぎる日常ですら怖いと感じたのは初めてだ。
>俺は変わらなければならない。
>もっと穏やかに彼奴を愛せるようになりたい。
今夜も彼奴の平穏な日々を願う。
#Gute Nacht.
#Kommt Zeit, kommt Rat.
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