郷愁 - Diary white

私信スペース001

　いわくつきの煩悩論　
よう、アルミン。まさかお前から言葉が届くなんてな、流石に驚いたぜ。先ず愛読の礼を、ありがとよ。正に光栄至極って奴だな。俺がお前の帳面を愛読してえと思った決め手の記事は実はNO.11の記事でな。初見から其の発想が純粋に面白えなと思って読み進めてみりゃ案の定だ。期待を裏切らん内容に気付いたら本棚に大事に入れて居た。今後も変わらず、其の日記のページが増えるのを愉しみにしてるぜ。――然しあんな（記事番号11参照）アルミンが居た日にゃ是非クリスタの魅力を語り明かしてえモンだな。まあ、クリスタのあの小柄な身体を充分に余す事無く胸に抱き締めてやれんのはこの俺だと思うが。大体お前、クリスタは俺に気があるって事を忘れて貰っちゃ困（以下省略）改めて私信と愛読に礼を言う。中身は相変わらずだが、今後も贔屓にしてくれや。

P.S. ああ、それと「歪んだ愛？バトン」を拝借させて貰うぜ。

　雑日記帳　
よう、ジャン。改めて愛読に納めてくれた事、礼を言う。お前の本が出来た当初から珍しい主体で書いてたってのもあり興味深く読ませて貰ってたんだが、上官方の落ち着いた応酬の中で時折混ざる笑い要素が気に入っちまって今日に至る。これからも更新愉しみにしてる。因みに俺から兵長へ其の旨を伝えた所、その場で紅茶ぶっ掛けられたんだが何故だ。因みに返事はこうだ――「お前の部屋で実行するに決まってるだろうが、振り回した直後にピンポンダッシュ宜しく出て行ってやるから精々顔洗って待っていろ。……良く聴けミケ、俺の使うハタキの長さを馬鹿にするな。流石に届く。」紅茶塗れの俺の顔に免じて赦せ、お前が勇気振り絞って上官に伝えてくれる事を願う。

　Essen　
初めまして。完璧に俺の面の旨味なんだがお前に宛てさせてくれ、クリスタ。実際話す機会が殆ど無えからな、ここでくらいは夢を見させて貰おうか。バトンの回答と私信に先ずは礼を。ありがとう。博識なんて言葉は俺にはとても勿体ねえがそう感じて貰えたのなら綴る意味もあるってモンだ。俺としちゃお前の日記は毎回読み応えがあって其れこそ知識が豊富で学ぶ事も多い。とある記事で読書家だと書いてあったのを知って納得した、俺は全く読まない訳でも無いが精々ベルトルトの読む本を借りる程度だ。小難しい学書を読む代わりにお前の帳面を読むのも、この際悪くは無いな。内容以外にもデザインや色使いは一見して眼を惹く。今後も新しいページが増える度に楽しみにしてるぞ、大事な奴と幸せに。