一緒に迎える冬は2度目。私が勝手に解けたと思ってた縁、あんたは切れることなんかないって言ってくれたね。心底嬉しくて、自分が本当に馬鹿だったって、雨も降ってないのに読んでいた手紙が滲んで見えた。どんなに離れても、結局私が戻りたい場所はあんたのところなんだ。私にはあんたみたいに巨人を駆逐するなんて明確な目標もなにもない。でもこの世界に、この先の未来に何も見出せなくなってもあんたさえ居ればいいって。そう思う。