久々に身を寄せ合って、キスして、温もりを感じて、あー幸せだと思ったら寝落ちてた。お前と居ると積もっていた疲れがスッと溶けて、無意識に目蓋が重くなる。朝起きた時の、先に寝ちまったって言う罪悪感もありながら、意識を手放した後でもずっと抱き締めてくれてたお前の優しさに頬が緩む。


カーテンを開ける。外が白い。なあなあ雪だぞ！って無理矢理起こして、昨日はごめん、って言っちゃおうか。序でに行ってらっしゃいって見送って貰おうかって考えたけど、結局そんな事出来なくて。顔にかかるボサボサな寝癖を除けて頬にチューをした。


うし、行って来ます。

夜に見せたお前の顔が忘れられない。
（何だこの変態臭い書き出し…まあ良いや。）


最近よく甘えてくれる様になってさ。会いたい、大好きだ、って言って抱き締めてくれるのが凄ぇ可愛くて。オレの中のエレンは可愛い>>>格好良いってなってたワケなんだけど。


…何だアレ、狡ぃだろ。
同じ顔してる筈なのに見せる表情一つ一つに目が奪われて、金色の瞳に吸い込まれそうになって。ついぼーっと眺めてしまう自分にも気がつかなかった。はー、今思い出してもドキドキする。隣で寒そうに丸まって寝てるこいつが、…、
あんま書くとまた調子乗って弄られそうだからやめとく。

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手を伸ばして眉間に人差し指を当てて見た。無意識か眉を寄せて小さく唸ったお前が可笑しくて、ごめん、ごめんと言って手を離した。なあ、大好きだよ。あの顔も、この表情も、オレが独り占めしたい。エレンの全部がオレだけのものでありますように。

窓を雨が叩いて、雷が揺らす。


眠れない。
痛くて、冷たい。

一日…過ぎたけど。
誕生日おめでとう、私。


今まで、生きてて良かったと思う瞬間に立ち会えた事なんて無くて。これからもまあ、そんな感じの人生なのかなって思ってた。…エレン、貴方に会うまでは。


目に映る景色が今までとまるで違うの。ハッキリと色味を帯びて、鬱陶しかった風、温度が気持ち良い。それに擦れ違う人達を一々疑うような事も無くなったし、…他にも、色々。全部、エレンの傍に居るようになってからだよ。


幸せの言葉は知ってても、其れがどんな心地かは知らなかった。でも、きっと此れがそうなんだね。


エレン、…私、幸せみたい。
いつもありがとう。