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169.Destiny is mine. 【R20】
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ヒストリア・レイス
2019/08/05(月) 15:21
私は午前の公務を終えて、孤児院の様子を見ようと馬車を依頼、待つ間につい先日私の首筋から胸へと咲いた赤紫色の痣をどうしたものかと鏡の前で思案する。……あの人が付けた愛の痕、指先で撫でるとあの時の事を思い出して途端に顔が熱くなる。幾分薄くはなったけれど公務の時に身に付ける服は首元まで覆っても可笑しくはないデザインだった為に試行錯誤で隠してもさほど問題はなかった。でも、でも…薄くなったこの痣がやたらと艶めかしく見えるのは気のせい?また数度撫でて私服に袖を通す……あぁ駄目だ、やっぱり思いっきり見えてしまっている。この時季には相応しくないスカーフをぐるぐると巻いて行くしかない。
この後ミカサとサシャが孤児院の仕事を手伝ってくれる予定だけれど………どうしよう、もしもこのスカーフが取れて見つかってしまえば……私は恥ずかしさできっと溶けてしまうかもしれない。ミカサもサシャも意外と鋭い、ミカサは単に怪我をしたの?と疑ってきそうだし…サシャは勘がいいからすぐに分かってしまいそう。
あ、呼ばれた、すぐに行かなくちゃ。
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