7 :海賊バカ
10/01(金) 18:36
もう一つの物語‥
リメイクの話が思いつかず書いた話です
船上では戦闘が繰り広げられていたが終焉を迎えようとしていた‥
ボロボロの男
『てめぇ‥許さねぇぞ‥よくもうちの船員達を‥』
無傷で笑う男
「ははっ‥弱いのも罪だね。しかしあんたのその打たれ強さだけには脱帽だ。
残虐で知られた元レベル６の海賊も落ちたもんだ。」
ボロボロの男
「黙れ！何のために脱獄してきたと思ってやがる‥
てめぇを殺すためにだ！」
無傷で笑う男
「なら殺してみなよ？それが出来ないから仲間は死に‥あんたはボロボロなんだろ？」
ボロボロの男
「そうかもな‥けどこれで終わりだ‥」
ガクン！
船が傾く
無傷で笑う男
「？」
ボロボロの男
「どうやら新世界特有の妙な海域に入ったみてぇだな。この船も俺らも危険だな‥」
無傷で笑う男
「だったらその前にあんたを殺すだけだよ！」
ボロボロの男に木刀が向けられる‥
ボロボロの男
「俺もただじゃ死なねぇよ！」
ガッ！
向けられた木刀を掴む
無傷で笑う男
「離せ！」
ボロボロの男
「我慢勝負と行こうぜ。」
無傷で笑う男
「くっ‥」
ドゴァァァァァ！
海底から噴き出した衝撃波により船が大破する
もちろん船上にいた２人にも‥
無傷で笑う男
「がはっ‥くそっ‥許さねぇぞ‥」
ボロボロの男
「へへ‥あばよ‥」
『ギネス‥』
吹き飛ばされた２人は海底へと沈んでいく‥
ここは偉大なる海‥新世界‥
とある島‥ハイネケン島。
その島の病院には１人の男が眠る‥
その男は金髪の長髪に伸びた髭‥両耳には大量のピアスをつけている
〜病院〜
看護師
「今日も起きませんね‥
もうかれこれ一週間近く‥」
医者
「うむ‥」
看護師
「でもこの人‥誰かに似ているような‥」
医者
「むぅ‥わしには見覚えがないが‥元彼とかじゃ‥」
バキィー！
看護師
「こんな悪そうな元彼なんていません！殴りますよ？」
医者
「い‥いや‥もう殴られた‥」
看護師
「あ、ごめんなさい。ついクセで‥」
医者
「どんだけ恐ろしいクセだ‥全く‥」
『ふぁあ〜あ。よく寝た‥』
医者
「！！」
看護師
「あ‥」
寝ていた金髪の長髪に伸びた髭、両耳に大量のピアスをつけた男がゆっくり起き上がり背伸びをする
金髪の男
「ん？どこだここ？」
看護師
「新世界‥ハイネケン島の病院です‥」
医者
「キミは約一週間ほど眠っていた‥
一体何があったんだ？」
金髪の男
「何があった？
‥‥‥知らねぇ‥覚えてねぇ‥」
医者
「覚えてない？もしかして‥」
看護師
「あなた記憶喪失！？」
医者
「わしの台詞‥」
金髪の男
「俺は‥」
看護師
「そう言えば！」
金髪の男
「ん？」
看護師
「あなたが倒れてた海岸にこれが‥」
看護師が名前の刻まれた木刀を金髪の男に渡す
金髪の男
「こりゃ‥」
医者
「キミの私物かね？」
金髪の男
「知らねぇ‥あと何て書いてあんだ？」
看護師
「え？読めないの！？」
金髪の男
「いいから読めよ！クソ女！」
ドガァァァァァ！
壁にめり込む金髪の男
看護師
「ここは病院なんだから口には気をつけましょうね♪」
金髪の男
「す‥すみませんでした‥」
看護師
「ちなみにこの文字は『ギネス』
これがあなたの名前？」
金髪の男
「知らねぇって‥でもいいや。
今日から俺の名前はギネスだ！」
医者
「そんな簡単に決めていいのかね‥」
ギネス（金髪の男）
「問題ねぇよ。さて世話んなった。俺はここから出るとしよう。」
看護師
「ねぇ‥ひとついい？」
ギネス
「あ？」
看護師
「お金あるの？」
ギネス
「‥‥‥。」
(i/N906i)
8 :海賊バカ
10/01(金) 18:38
Vol.２です
キュッ‥キュッ‥
病院の窓を拭く男は病院勤務にしてはあまりにも不釣り合いな風貌だった
ギネス
「畜生‥あのクソ女‥いつかぜってー泣かす！」
〜回想〜
ギネス
「金はねぇ！
けどな、俺は治療してくれと頼んだ覚えもねぇ！
だからここから出て行く。」
ゴン！
ギネス
「か‥感謝はしてる‥だから‥」
看護師
「こちらも何ともない人を泊めて治療してるわけじゃないんだから‥だから‥」
ギネス
「あん？」
看護師
「払え♪」
ギネス
「今度な。」
ゴン！
ギネスの頭には二つのたんこぶ
ギネス
「てめぇ‥それが怪我人に対しての仕打ちか！」
看護師
「もう怪我してないでしょ！」
ギネス
「今したよ！」
医者
「だったらうちで少しの間働くか？そうすれば‥」
看護師
「先生！名案ですね♪
金がないなら働く！当たり前のことですもんね！」
ギネス
「働けだぁ？俺は怪我人の治療なんか出来ねぇぞ？」
看護師
「誰があんたみたいな野蛮人に治療をしろって頼んだのよ！雑用よ！ざ・つ・よ・う！」
ギネス
「雑用？てめぇ‥」
医者
「いい方を考えなさい‥全く‥
つまりこの病院の掃除などをして貰いたい。」
ギネス
「掃除のやり方も知らねぇんだが‥」
看護師
「教えてあげるからこっち来なさい。
雑用君。」
ギネス
「てめぇ！ぶっ飛ばすぞ！」
バキィ！
看護師の華麗なかかと落としで床にめり込むギネス
看護師
「じゃ、これで窓でも拭いてなさい。」
スプレーと雑巾を渡される
〜回想終わり〜
ギネス
「つまんねぇし‥
‥‥ん？」
拭いてる窓の外に目をやるギネス
ギネス
「なんだ？あいつら‥」
病院に向けて銃を構える数人の男達を眺める
ギネス
「何してやがる‥」
ガチャ‥
部屋に看護師が入ってくる
看護師
「雑用く〜ん。ちゃんと掃除してる？」
ギネス
「！！
馬鹿野郎！今入ってくんな！」
看護師
「はぁ？何よ‥」
ドドドド！
パリン！パリン！
下から銃が放たれ、窓が勢いよく割れる
看護師
「きゃあ！何！？」
ギネス
「ちっ！なんだあいつら‥」
看護師の前に移動していたギネス
看護師
「（何て動き‥こいつ何物なの‥）」
ギネス
「ぶっ殺す‥せっかく拭いた窓のカタキ‥」
シュッ！
看護師が結んでいたゴムを外し、髪を後ろで縛りタバコに火を付ける
看護師
「！！！」
ギネス
「あいつら‥追い払ってくる！」
看護師
「え‥ちょっと‥」
走り出すギネス
看護師
「ギネスなんて嘘ばっかり‥
あの男は‥バルザック。元レベル６の囚人だ‥」
医者
「わしも思い出したよ‥
と言うよりは新聞を読み返したんだが‥」
看護師
「先生もいつの間に！？」
医者
「白ひげの死後、新世界で暴れ回り残虐の限りを尽くした海賊‥バルザック。
通称【破壊神】バルザック。
数日前にアスティ・ギネスの海賊艦隊と【破壊神】バルザックの一味の激突‥そして海難事故‥
生きていたのか‥名を変えて‥宿敵の名を名乗りギネスとして‥」
(i/N906i)
(笑)
