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43.アインザッツの銃声を(保存)
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オ/ス/マ/ン
2019/04/15(月) 17:10
わずらいの零れ桜
いつも大変お世話になっております。
アインザッツの銃声をのオスマンです。
ここでは初めましてとなりますね。どうぞよろしくお願いいたします。
春風の心地良い今日この頃、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
私は休日を利用して都内の桜を巡って参りました。
今年の桜は比較的長めに開花しているようで、二週間程度は楽しめたように思います。
桜が好きな私にとっては、非常に満足のいく新年度となりました。
葉桜へと移り変わらんとして舞い散る花びらもまた美しいものです。
皆様もそれぞれ忙しい新年度かと存じますが、季節の移ろいを感じながら過ごしてみてはいかがでしょうか。
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皆様にはほんの少し、私だけの桜を紹介したいと思います。
ずっと昔、読んだ本にこんな一節がありました。
# ――病気になったの。
# 好きだ、と思う度に身体から花びらが零れ落ちる病気。
# あのひとを想うほどに溢れ出して、困っているの。
「なあひとらん、もし俺がその病気やったら、もうとっくの昔に花びらの絨毯が出来とるよ」
いつか、そんな話をして以来。
彼はそれがいたくお気に召したようで、時折、俺今花びら出たよ、なんて言うようになったのです。
可愛らしいその言葉を聞くたび私は、はにかんで笑う彼の姿から、ふわりと漂う桜の花びらを想像せずにはいられなくなりました。
今年、たくさんの桜を見ましたが。
彼以上に美しい桜は、とうとう、見つけられませんでした。
きっとこれから先も見つかることはないでしょう。探す気もないというのが、本音ではありますが。
私だけの桜は、時期にとらわれず咲き誇ります。
美しいその姿を見るほどに、私の身体からも桜色の花嵐が吹き荒れるのです。
このまま過ごしていたら、いつか花びらで埋もれるほどになるのでしょうか。
それもまた素敵なことだと、私は思います。
彼との日々が、幾久しく、桜花爛漫たることを祈って。
明日もまた、花を愛でて過ごすことと致しましょう。
さて、そろそろ紙面が尽きてしまいました。
本日はこの辺りで失礼いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
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