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1771.【保存】I cherish y♡u!!
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18 :
ジャ/ミ/ル・/バ/イ/パー(t_w_s_t)
2020/08/10(月) 17:01
Day10.
※注意※
>>4章後 独自解釈設定あり、相互狂依存 暗め
>この日記の🦦
恋人の🐍無しで生きられない、大人しい、弱虫
不安がり、寂しがり、不安定
>この日記の🐍
同じく🦦無しで生きられない、過保護
若干病み気味、愛しい=傷付けたい系男子
閲覧自己責任。苦情受付不可。
『…準備はいいのか?』
アイツが熱を出した。
まぁ今に始まった事でもないが、流行病のせいか気が滅入っているのか何時もよりも随分弱々しい。あの事件以降、普段から俺の機嫌伺いをする様になり、俺の前でだけ大人しくしている。(寮生の前ではいつものアイツだ)
俺は、弱っているカリムを見るのが好きだった。
何故?そんなの決まっているだろう。
絶望に染まる苦しむ顔、哀しみに暮れる顔、怒りに泪を流す姿。その全てが 俺のもの だからだ。
他の誰が相手でも目にすることが叶わないその感情の起伏…俺に振り回されているお前を見るのが愉悦で堪らない。性格が悪い?ハッ、何を今更。俺の外面しか知らない連中にとやかく言われる筋合いはないね。
しかし、だ。こんなことを書いておきながら、俺は今日一日ずっとアイツを世話している。
今この瞬間さえ、カリムのベッドに腰掛け、これを綴っているわけで。別に褒めてくれという話じゃない。単純に俺のこの感情はすべてこの男一人に向けたものであり、他など見えていないし興味もないと話したいだけだ。
今はスヤスヤと寝息を立てているが、すぐに悪夢に魘されて起きてしまう。
『ジャミル…っ、怖い…ジャミル…』
アイツが泣きながら俺を呼ぶ。
眠っていてもすぐに手を握り安心させてやる。
「大丈夫だ、俺はここにいる。深呼吸をして、身体の力を抜け。ゆっくりでいい。何も起こらない、お前はすぐに良くなる。安心しろ、カリム」
幾度となくそう言葉を紡いで落ち着けてやればアイツは弱々しく手を握り、安堵してまた眠りに付く。
嗚呼…なんで愛おしいんだろうか。
コイツは俺の物だ。
他の人間になど渡してなるものか。
例えそれが神であろうと、悪魔であろうと、譲りはしない。やっとこの腕に捕らえたのだから、逃す筈がないだろう?
俺の本性を知って、逃れず、囚われにのこのこやって来たお前が悪いんだ、カリム。
お前がすべてのハジマリで、すべてのオワリだ。
陽が傾いて行くのを横目に俺はまたお前の頭を撫でる。
「早く、良くなれよ。カリム」
「愛している」
何度明けても変わらぬ日々を、哀れで愛しいお前に贈ろう。
これが、俺からの最上級の愛なのだから。
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