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1972.Corpse Reviver【〆】
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3 :ヨルク・ビス・アエタス
2020/11/04(水) 13:44

常緑の国ウィリディス、エルフ国王の一人息子
Yorck Bis Aetas


必要とあったので俺のことを記す。


about me
名はヨルク・ビス・アエタス。エルフ筆頭の嫡男だ。およそ百年生きているが、見目ならば人の二十前半。生まれたのは7月19日。夏の暑い日だったそうだ。血液型はA型らしい…誰かがそう言っていたので。
177㎝、65㎏。戦が本分、それなりだと自負している。
肩ごろまでの髪は金。目はオリーブ。吊り目かつ無表情なので威圧的に映るだろう。
母親似らしい。多分だが、美少女と見まごう少年期を経て自衛のために目つきが悪く──…あ、もちろん、今だって可愛いぜ?
(知らない間にコメントが増えていた)


preface
異世界から男が来た。急報を受け城下の視察を切り上げて自邸に戻ってみれば、客間のベッドで随分と理知的な顔をした男が寝ていた。開いた瞳は何色を呈す?どんな声で語るのだろう。実りある話が聞けるだろうか――俺は突如訪れた非日常に大いなる期待を持ち、傍らでその覚醒を今か今かと待ち侘びた。それがどうだ。男は目覚めるなり10時からのアポがどうの、時間休がどうのと散々容貌を裏切るようすで喚き散らし、かと思えば憑き物が落ちたかのように静かになって、なんと。次の瞬間には控えるメイドの手を握り、まるで呼吸と違わぬさまで口説き文句を連ね始めた。……アラヒトとの出会いの話だ。その後、父の進言で一度は共に賢者を探す旅に出たが…奴も言うように、紆余曲折あって今はエルフの里に戻ることになった。

俺は時が来れば国を負う立場である。筆頭たるや。民の規範であり国家の象徴、見るものが安寧と幸福を覚える絶対の偶像でなければならない。まつりごとでは絶対の利を、剣を握らば凱旋を。何にも肩入れしない中立、情動などは無用の長物。俺は、そういうものでなければならない。100年磨いた帝王学、軍学、魔術に剣術――それらがこの身を形成している。

堅牢な城壁を容易く突き崩すのはただ一人。お前だけだよ、アラヒトくん。






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