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百物語(閲覧注意)
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72 :
日番谷冬獅郎(脱色)
2010/12/21(火) 11:11
冬に怪談…ってのも悪く無いな、怪談ってより不思議な話だが。俺の実体験だ、まあのんびり聞いてくれ。
まず人間の視界ってのは馬なんかと比べりゃ狭い。当たり前だな、前を向いてたら後ろが見える訳がない。
ただ時々…本当に時々なんだが、自分の後ろが見える時がある。まあ見えるというか感じるだな。
例えば後ろの人が床に落とした物。落とした音がしないのに振り向けば頭に浮かんだ物が落ちていたり、後ろから来る車のナンバーが分かったり…。
自分としちゃそれが見えた瞬間、確認せずにはいられないからつい見ちまうんだが…ある日それが外れた事があったんだ。
後ろから酷く覚束ない足取りのおっさんが来てたのが見えて…いつもの様に確認すると後ろには誰もいない。
何だろう…と向き直ったその瞬間、目の前に不自然に身体が傾いた…そうだな、左肩だけに重りが乗ってる様な体勢のおっさんがいた。
声も出せず後ずさるとおっさんはそのまま見えなくなった。あれは俺の見間違えか?…分からないが、それ以来人が見えた時は確認しない様にしてる。
だって見えたのが本当に人間か…なんて確証無いだろ?
さて…ロウソクは消しとくぜ?
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