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蒼の記憶~哀しみの吐き出し口 四~
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黒子テツヤ(黒子のバスケ)
2012/11/08(木) 23:59
暗がりの中で自分の足音しか無い事実に迚も驚きました。
幾ら耳を澄まして目を凝らしても、
頼り無く誰かを呼ぶ声が響く許りで。
終には恐ろしく成って、来た道を引き返しました。
彼の時、息を潜めて蹲って居れば。
憚りも無く喚き立てて居れば。
何れを試す度胸も無いのに何度も振り返って、
愈々彼の時心を置いて行って仕舞ったのだと、
今更ながらに思うんです。
彼れも此れも其れも何れも。
今は唯、躊躇いの無い足跡を視る度に悲しい。
本当は、今直ぐにでも。
直ぐにでも総て置き去りに出来るのに。
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