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蒼の記憶~哀しみの吐き出し口 四~
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赤司征十郎(黒子のバスケ)
2012/11/09(金) 01:20
其れが嫌われたのだと捉えられても、構わない。
寂しいと、悲しいと、苦しいと、縋り付いてくれるなら僕は其の手を離さない。愛しい君を、手離さない。
愛しているのは本当。けれど何時しか、深くお前を愛し過ぎた。
今の僕は、お前には重たい荷物だろう。面倒臭い奴に、なってしまった。すまないね、何時もの事なんだ。
やっぱり僕に色恋事は向かないみたいだ。
僕を××の人にするのは止した方が良い。例えば僕と道を別ったとして、この先君にはきっと素敵な人が現れる。自信を持つと良い。僕を愛してると言った、寛大なお前の事だ。僕以上に君を愛し、癒し、常に傍に居てくれる人が、きっと見つかる。
辛いのならば、真白い紙を一枚おくれ。大丈夫、今なら間に合うよ。いいや、何時でも間に合う。僕はお前を引き留める術を知らないのだから。
縋る手を僕は離さない。離れていく手を、僕は追い掛けない。
残されていくのには慣れている。のらりくらりと、生きていくのにもね。そうやってこの世界を生きてきた。
捨てられたい訳じゃない。けれど捨てられたって仕方がないくらい、お前には迷惑ばかり掛けている。
お前に抱かれる事はないだろう。それで良い、と思う。お前を知らないままでいる方が、お前を忘れて遣りやすいだろう?
遠慮はいらないよ、敦。
君の好きにすれば良い。僕は何でも受け入れる。僕が一番で無くなってしまったのなら、何も言わず、紙だけ置いて、幸せになってくれ。
お前の笑う顔が、何よりも大好きだよ。
小夜うなら。
きっと言えないし、言わないだろうから。此処に残しておく。
僕は代理だ。青い鬼は、そこにいるよ。
どうか、無理だけはしないでおくれね。
願うのは君の幸福。たった、それだけだ。
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