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【2018年七夕】織女星と牽牛星の輝きに、短冊に願いを。【〆】
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鹿之(創作)
2018/07/08(日) 23:15
催涙雨は多く「七夕に雨が降り川が増水して逢えなくなった二人の涙」だと伝えられて居ますが、逆に「逢えた喜びに浸る二人の涙」だという説もあるようで。毎年のように降る雨は後者だと私は思う。同時に、そうであれと願ってもいる。天の川は遥か雲の上だ、雨など降りはしない。何百年、あるいは何千年かは、この日を繰り返す二人ならば、万に一つカササギの架ける橋が低かろうと、衣が濡れようと関係ないのだろう、屹度。裾で泥を引き摺り、せっかくめかし込んだ織姫がどれだけしどけない姿になっていたとしても、自分の惚れた女がやはり一等一番だと微笑むに違いない。…そう思うに至る理由は、私がお慕いするあの御方の性質に因る所が多分を占めている。
七月七日、生憎の出張。潜入捜査、帰郷してからは始末書と報告書の処理に追われる。
私が切望したのは、一刻も早く降/谷さんの下に帰りたいということだけだった。そしていつか、浴衣の背に団扇でも挿して祭りに出掛けられたらと思う。
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