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琥珀の多幸感は然れど耽溺の音に蕩け…
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我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/07/15(月) 06:32
> 慰。
炭/治/郎。
炭/治/郎…。
っ…、炭/治/郎…。
…───。
# 此れは、頭の包帯の所為…?
# 意外にも、傷は深かったみたい。
# 廃屋だったからか、場所も悪かったのかな。
# 今は全く、命に別状は無いらしい。
# …そんなやばかったんだ。 知らなかった。
# 後で知った事、だけど…
# 俺、てっきりチュン/太郎が隠の人を呼んでくれたんだと思ってた。
# …けど違った。
# 俺は此の家の前で、倒れてたらしい。
# 頭から血を流して。
# 其の時は雨も降っていたらしい。
# 雨は冷たく、体温を奪っていたに違いない。
# だけど鬼との戦いで半壊してしまった廃屋じゃ雨は凌げなかっただろう。
# 同時に…傷も決して浅くはなかった。
# もし、俺が無意識に帰ろうと足を動かしていなかったら?
# もし、俺が呼吸を使って止血を試みていなかったなら?
# もし、俺が家の前じゃなくあの廃屋の中で倒れていたなら?
# 出血し過ぎて、間に合わなくて、もしかしたら、…───。
# あぁ…俺、ちゃんと必死に生に縋り付けてる。
# 必死に、足掻いて、踠いて、しがみ付いて…
# ちゃんと、生きる事を諦めてない。
# 口では、つい…弱い、死ぬ、逃げたいなんて言っちゃうけど。
# それでも俺は、本当は生きたくて仕方が無い。
# 逢いたい人が居るから。
# 共に生きたいと思う人が居るから。
# …初めて愛したい、愛されたいって願った人が居るから。
……っ、ぁ…、…
たん、じ…ろ…、っ…
…、は……っ、…──。
っ…、……ッ…、…──~─~!!
# 嗚呼……此れが人の、生存本能ってやつ?
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