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琥珀の多幸感は然れど耽溺の音に蕩け…
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我/妻/善/逸(鬼/滅/の/刃)
2024/08/03(土) 13:06
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はぁ……漸く帰って来れたぁ。
最近、俺の任務…長期なの多過ぎない?
やっと蝶/屋/敷に帰って来れたけど、流石にもう居ないよな。
押し花にした向日葵、見て貰おうと思ったのに。
# ほんとは肌身離さず持っていたいけど。
# 汚れたり、血が付いたりしたら嫌だから。
お互い…任務に追われる身。
本当にゆっくりと二人で過ごせる事は少ない。
時間も鬼も、待ってはくれない。
# あぁ、そういえば炎/柱のあの人もそんな事を言っていたっけ。
# 俺は其の直ぐ傍には居なかったけども。
# 倒れた列車の陰で、禰󠄀/豆/子ちゃんを箱に入れながら聞いてた。
# あの人の声は、良く通るから…俺の耳には容易に届いてたんだよね。
時間って本当、残酷だ。
炭/治/郎だって、本当は色々と迷う時間も欲しかっただろうに。
急ぎ足で、家を出て、山を降りて、只管に歩いて。
いきなり鬼狩りの世界に入って。
其の全部が、唯一の家族である禰󠄀/豆/子ちゃんの為。
# 炭/治/郎…
# お前はさ、ほんと凄いよ。
# 大事な家族の為とはいえ…
# たった一人で此処迄、真っ直ぐに前を向ける人を俺は知らない。
# 弱い俺には絶対…真似出来ない。
# あっ、…でもでも禰󠄀/豆/子ちゃんの為だったら頑張れるかも!?
# 俺には守る為の相手どころか…家族なんて居なかったから。
# そんな炭/治/郎が格好良くて、凄いとも思った。
# けれど、其れ以上に放って置けないとも思えちゃって…──
嗚呼、守りたい。
臆病な俺でも初めて…守りたいなんて心から思えた位に。
強いけど…危うさもある。
# 格好良いけど、きっと目に見えない心は傷だらけだ。
# 凄いのは、きっと…数え切れない程の努力と鍛錬を重ねて来たんだろう。
# 一体、どれだけの苦悩と悲しみを越えて来たのか。
# …俺と一つしか変わらないのに。
───…だから、絶対に強くなって、炭治郎も俺が守る。
絶対に。
絶対に!
………。
少しずつ頭の包帯の量が減って来た。
あぁ、良かったぁ……髪色、血で染まってなくて。
金色なのには最早、慣れて来たけど。
やっぱり周囲の人からすれば…普通に此の色も異質だよな。
どうにも、ちらちら見られちゃうのは仕方が無い。
# お、女の子に見られんのはめっちゃ嬉しいけど…っ!
う、わぁ…髪に変な癖付いちゃって向日葵みたいになってる。
恥ずかしい。
し/の/ぶさんに櫛、借りなきゃ…。
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