逃避行 - ⊂*本Ⅶ*⊃

8 :黒子テツヤ(黒子のバスケ)
2012/10/08(月)　11：05

利用してますよね、解ってます。
そしてキミも解ってるでしょう？

利用されてること。

これで何度目になるか、もう数えてもいない。
寂しさを埋める為だけにこうして手を伸ばす。
あの日までボクはどうやってこの時間を過ごしてきたのか、たった二ヶ月程度前の事なのにすっかり忘れてしまいました。
毎朝毎晩、聞いていた声が聞こえなくなって、それがこんなに悲しくて。

そうでした。
決めていた事があった。
もし別れる事があるとしたら、その時は綺麗に別れようって。
過去に何度も、後悔の残る別れをしてきたとゆう彼に、せめて何の後腐れもなくすっきりとしたさよならを、と。
こんなことを言ったら、別れることを前提に付き合っていたように聞こえますね。
……あながち間違いじゃないと思うんです。
始まった瞬間からカウントダウンは始まっている。
別れに向けて、刻一刻と。

結局全然綺麗な最後じゃありませんでした。
だから少し心配してます。
キミの心にボクが残ってしまっていないか。
昇華の無い後悔になっていないか。

記憶の中にだって、ボクはキミの隣りには立てない。
そんな資格、無いんです。
あんなことを言ったボクには。

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