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ラスト*パレード
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10 :
一_期_一_振(刀_剣_乱!舞)
2015/11/02(月) 03:27
あの頃をふと思い出せば。
可愛い弟達が主に教え貰ったとはしゃいでいた診断遊び。ほう、之はなかなか───…人の心理とはこうなのか。
所詮死ぬ時は一人、か。
私には沢山の弟達が居ます。皆同じ場所に居た訳では無いのでこの本_丸で再会を果たせたと言いますか、然し皆い_ち_兄と慕ってくれる可愛い弟達です。そう、可愛い弟達。彼等にも等しく刃生が有り、辿った末路が有る。それを、誰も本_丸で口にしないのは暗黙の了解だ。今でこそ伸びやかに笑い声の絶えぬ、賑やかな日々だがお互い胸に秘めた気持ちは誰にも解らない。例え兄弟で在ろうと、其処に触れる事は許されない。
時々喧騒の中で不意に感じる孤独は、私の焼けた記憶の中に潜んでいるのだろう。
記憶の断片に、覚えている事。
私は焼けたあの日たった一人であった事。
そう、死ぬ時は人も刀も皆孤独で有り一人だ。
残す者、看取る者、それが居たとしても等しく一は一に還る。
私の最後の夢は、弟達を守り貫く事。それで私が折れたとしても、それで良い。それが良い。一人で私は、あの炎に還ろうと思う。孤独が幸せな事も有るのだな、嗚呼…私には、今の私には、失うものが余りにも多いのだから。泣かせたくは無いが、最期迄兄でありたい、私の我侭。
怖いのは、失う事と知った私に死は最早恐怖では無いのだから。
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