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首輪を欲しがる犬のために、
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18 :
燭/台/切/光/忠(刀/剣)
2016/01/17(日) 22:39
僕にかかった首輪は、ただ僕の唯一の一/振からしか貰えないもの。
黒の皮でも彼を飾る金の鎖でもなければ、過去の方法に依ることでもなく。例えばどれをもらっても十分過ぎるくらいに喜ぶのに、他のどの光/忠よりも歪んだ僕のことを知っている彼は、僕に似合いの、僕だけのための鎖をかけてくれた。
酸素が足りなくなって、視界が霞んで、思考が霧散していくながで、僕が分かったことは、その真白い肌に爪を立てることが…意図せずに反射のように傷をつけることを自分が厭うこと。人体の急所を晒すことを躊躇わないこと、また彼も僕がそれを拒否しないと疑わないことにただ心が揺れたことだったんだ。あとは…溢れた貴方への気持ち、とか。
シャツの襟に隠れないこれは、唯の鬱血とは思えない程に確りと痕を残しているよ。指先でなぞることが癖になりつつある僕は、今日も貴方にかけられた首輪に、願いをかけるんだ。
#ああ、どうか。
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