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首輪を欲しがる犬のために、
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一/期/一/振(刀/剣)
2016/02/10(水) 23:22
私達は刀であるのに、人の身を得てしまった。その為に心と身体が上手く噛み合わないことがあるように思います。
まず驚いたのは五感があること。寒い暑い美味しい不味い、あげればきりはありませんが楽しい反面辛く思うこともありますな。それから自分の肉の器を思った通りに動かすことの難しさにも、とても驚きました。それよりも何よりも、大きいと思ったことは、やはり心を持つこと、でしょうか。
昔の刀として生きていた私は主人への忠誠心や家を守る刀であるという矜持で出来ていたように思います。それと弟たちのことを大切に思う気持ちはあれど…今のような気持ちとは明らかに異なっていました。主人やその奥方との間にある感情の何たるか、閨事や喧嘩などそれに伴う行動への疑問も強かった。それなのにも関わらず、今の私はどうでしょう。
鶴/丸/殿への愛しさ…嬉しい、楽しい、…寂しい、恋しい。そのような気持ちに溢れ溺れそうになるのです。情けないと笑われますか?いいえ、きっと笑はしないでしょう。私がどのような状態であるのか、よっぽど私よりもご存知な貴方ですから。
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