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ゼラニウムに口付けを
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中／原／中／也(文／豪／S／D)
2016/07/24(日) 08：15
俺が何を好きだとか知られんのは結構な勇気が要るモンだと認識した日。
何でそう云う話になったんだったか...嗚呼、確か俺の好きな本の話題から。如何云う話が好きかを聞かれたから答えて、次は何が一番好きかを聞かれて答えてやったんだった。
俺が好きなら読みたいから探すとは云ってたが、嬉しい反面怖えなっつう思いが正直あった。
好きなモンを共有出来んなら、そりゃ勿論嬉しいとは思うが手前の好みに合わなかったら如何しようなんて考えちまう。彼奴相手に俺らしくねえが、...否、彼奴相手だからこそ、なんだろうけどよ。
嗚呼、でも朝の空気が好きで散歩するのが善いってのに同意されたのはまぁ、嬉しかった。
毎日任務から帰ってそう云う他愛のねえ話をすんのが好きだ、って云ったら手前はどんな顔するんだろうなァ？
手前の表情が崩れんのが凄え善い、なんてな。
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