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Lost Time
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ハロル・ジーメンス(ソフィーのアトリエ)
2016/03/14(月) 08:09
それは大人しそうで素朴な娘だった。外はまだ白んで薄暗い。営業時間外に人のことを叩き起こしてまで一体何の大仕事を持ち込んで来たのかと思えば、それはなんてことのない時計の調整だった。
問題なく動き始めた時計に満足したらしい娘は礼を言い上機嫌で帰って行ったが、俺は労力以上の疲労感を覚えていた。もう一眠りするには明るい外に頭を痛めながら、俺は作業机に伏せて仮眠を摂った。
暫くもしないで、店の入口からひっきりなしに音が鳴り始めた。叩く音は次第に遠慮も容赦もなく強く大きく響き出し、見ればそこに立つ人影はさっきの娘のようだが。
>どうしてどうしてどうしてすぐに開けてくれないのさっきは助けてくれたのにどうして見捨てるの
…ああくそ、目覚めの悪い夢を見た。
>___page.4
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