氷上の痴話喧嘩。 - ⊂*本Ⅷ*⊃

12 :ヴィクトル・ニキフォロフ(YonICE)
2016/12/03(土)　02：25

>『KATSUDON』

日本に来て初めて食べたカツ丼。
最初、はせつの名物だと思ったんだけど、違ったんだ。
日本全国何処にでもあるんだって。ソウルフードだね！
フライした肉をオニオンと一緒に醤油ベースのタレで煮て、ふわっと最後に卵をかける。
それをほかほかのご飯に乗せて出来上がり。

地域によっては、同じカツ丼でも種類が違うものもあるらしいんだ。
ソースだったり、みそだったり、卵のかからないカツ丼もあるって聞いたよ。
俺は、「ゆーとぴあかつき」で食べたカツ丼しか知らない。
いつかは他のカツ丼も食べてみたいと思うし、きっと美味しいんだろうけど。
でも、きっと…、いや、絶対、「ゆーとぴあかつき」のカツ丼が一番好きだと思うんだ。

カツ丼食べれば元気になると思ってた？ふふ、意外とそんな単純じゃないんだなー、俺は。
「ゆーとぴあかつき」のカツ丼は美味しいよ。日本で一番美味しいかもしれない。
でもね、俺にとっての最高のスパイスは、「ゆーとぴあかつき」で食べたことにあるんだ。
俺がカツ丼を食べる側にはいつも君が一緒にいた。

俺が君のところへ押しかけて、初めてカツ丼を食べさせてもらった時も。
ついでにユリオも押しかけてきて、三人で（あ、君は食べられなかったかも）カツ丼を食べた時も。
最初はまるで宇宙人を見るみたいに驚いた顔をして。
次には俺が食べるのを物欲しそうに見てたり、自分がカツ丼になるんだーって云ってみたり。
いつも側に君がいたんだ。

一人でカツ丼を食べても美味しくないよ。
「ゆーとぴあかつき」でカツ丼を食べても美味しいけど、美味しくない。
君が一緒にいないと美味しくないよ。
君と一緒に食べないとВкусныйって笑顔にはなれない。
だからね、ユーリ。
とびきり美味しいやつ、ご褒美のカツ丼、いつか一緒に食べようね。

『優しいユーリに感謝を込めて』

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