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氷上の痴話喧嘩。
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ヴィクトル・ニキフォロフ(YonICE)
2016/12/06(火) 19:51
>『Вздремнуть』
―――…この足音は君、だな。
よく晴れた日の昼下がり。
ぽかぽか陽気が気持ち良くて、つい居眠りに誘われる。
君がやって来る少し前に、本当は目が覚めていたんだけど。
起きたくないんだ、今はまだ。
ゆらゆらゆら。
優しく揺らしても、起きないよ?
「―――」
うん、こんなところで寝たら風邪をひくのは判ってる。
困り果てた様子の君に、意地悪してる気分になってくる。
でも、どうせなら、もっと意地悪してやろう。
マッカチンだと寝惚けたフリして、君を腕の中に引き擦り込んだ。
「―――!?」
どうやら寝惚けていると信じてくれたみたいだけど。
もこもこふわふわのマッカチンと君を、間違える筈がない。
さらりとしていて、少しかさついている君。
…でも誰よりも暖かい。
うわー…心臓ばくばくしてるね。
ふふ。かわいいな。
…ごめんね。
もう少しだけ我慢して。
君が、
#俺が、
遠くに行ってしまいそうで、
少しだけ、
怖いんだ。
ちゃんと起きるから、
あと少しだけ、
このままで――。
『確信犯』
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