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氷上の痴話喧嘩。
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20 :ヴィクトル・ニキフォロフ(YonICE)
2016/12/20(火) 21:11

>『....................』
(※非公式の私情有)

…例えるなら、そう、空虚だった。
継続して続けてきたことが、一つ終わって、感情が凍りついたようだった。
終わらせたことに後悔はなかったけど、当たり前にあったものがなくなって、それなりにダメージはあったんだろうね。
これが、ほんの数ヶ月前の俺。

よく晴れた日だったよ。
気晴らしに覗いたリンクで偶然君の姿を見付けた。
俺にはないものを持ってるのが、第一印象って答えたけど、これは君をもう少し知ってから持った印象で。
実は本当の最初は違ったんだ。
愛しいな…、って思った。
ほら、頑張っている人を見てると微笑ましくなったり、頑張れって応援したくなるだろう?
もしくは赤ちゃんを見た時に感じる、無条件で守りたくなるような、そんな感情に似てるかな。
美味しいものを食べたら美味しいし、お風呂入ったら気持ちいいとか。
日々目に映る光景も、時間だったり、季節だったり、そこに居る人や動物で違って見えたり。
生きる上で当たり前のこと、当たり前過ぎて時々忘れること。
技術とかそういったことじゃなくて、…君の演技はそういった当たり前のことを思い出させてくれた。
君の演技に惹き付けられた人は、此処に確かにいるんだよ、ユーリ。

人間って欲張りな生き物だね。
最初は見ているだけで良かったのに、今度は君に俺の存在を知って欲しくなってしまった。
俺ってさ、こういった類は長続きした試しがないんだ。三日坊主はざらにあるし。
続かなければ続かないでいい。そういう気持ちで覗いたリンクに足跡を残してみた。
…ら、君は直ぐに気付いてくれた!
嬉しかった。

でも、君の演技の邪魔はしたくなかったし、必要以上の交流は避けようと思った。
素っ気無い態度に寂しい思いをさせたこともあると思う。…ごめんね。
『ユーリ』は沢山いるし、『ヴィクトル』も沢山いる。
俺が君に気付いて、君も俺に気付いてくれたように。
出逢いは沢山、星の数と同じくらい。
出逢いが君の演技の幅を広げて、太陽みたいな暖かさをくれるんだろうな。

――俺のユーリは、いつも君がイメージだったよ。
とんだ夢想家だって、笑ってくれていい。自分でも笑えるくらいだしね。
…でも、イメージだって暖かかった。

…段々、俺の存在が君の演技を曇らせているんじゃないかと思えてきた。
困らせているのは多分俺の方。
また、笑って欲しかった。

俺も君も、引き際を決めるのは自分自身。
でも、きっと、俺が此処に現れなかったら、「引退」なんて言葉を口にしなかった筈。
現実の結末を前に、考えるのは君のことだけ――。





今、伝えたことが、多分、全部君への「愛」なんだと思う。
「愛」なんて単語にすると簡単なのに、伝えようとすると複雑で大変だね。

競技は続けるよ。
…でも少しだけ、まだ迷いがある。
この迷いを吹き飛ばすような言葉を、
俺をドキドキさせるような言葉を、
もう一声、
くれないかな。

『俺のユーリへ』

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