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氷上の痴話喧嘩。
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ヴィクトル・ニキフォロフ(YonICE)
2016/12/23(金) 09:14
>『Язык цветов』
シャワーを浴びて、バスローブに腕を通したらベッドに寝転ぶ。
――シーツの真ん中には、君から貰ったフラワーケーキ。
鮮やかな花の色を楽しみながら、とりとめのないことを考える。
#淡いピンク、スプレーバラ
#「包容力」「温かい心」
自分から逢いたいって云った癖に、がちがちに緊張してた君。
でも、これはある意味想像してたから、予想通りかな。
俺も少し緊張してたんだけど、君の緊張度合いを見ていたら、俺のは何処かへ行っちゃった。
実際、逢った君は想像よりも年相応。やっぱりユーリは年下なんだよね。
君が年をとれば、その翌月には俺も年をとる。埋まらない4歳差。
君のSNSを見てると結構鋭いところを突いてくるなーって思ってたから、これは少し意外。
#アクセントの青、ブルースター
#「信じあう心」
ユーリって時々無神経だよね。
「終わりにしよう」って言われて俺が涙零している時に、髪掻き揚げて覗き込んだりする?普通。
あれさ、絶対写真取ろうとしてたよね?!
敢えて指摘しなかったけど、手がうずうずしてたの、知ってるよ、俺。
それに、昨日だって、質問の答え、楽しみに待ってたのに、自分のするべきことは終わったー、みたいな顔して、すっかり忘れてるし。
時々、女王様か、って突っ込みたくなるよ。
はあ。でもさ、そんなユーリにじわじわきている俺が一番厄介。
ユーリは俺に振り回されてるって云うけど、俺は君に振り回されてる気分。
でも、それが不快じゃないから、不思議なんだ。
#黄色花から赤い実へ、ヒペリカム
#「悲しみは続かない」
ユーリ、腕が寂しいよー。ハグが全然足りないー。
折角寒いんだよ?磁石みたいにくっ付いていたい。
ユーリの匂いがもっと嗅ぎたい。俺って匂いフェチだったのかな。
ふふ、「バカじゃないの!?」って声が聞こえてきそう。
そして一番重症なのは口かな。飴なんかで慰めになると思ってる?
貞操を守りたいならマスクを何重にもつけてた方がいいよ?
#存在感の白、カーネーション
#「 」「 」
知らなければ思いもしなかった欲求が次から次へと溢れてくる。
触れなかったら我慢出来ていたことが我慢出来なくなってくる。
ベッドに大の字に寝転んで天井を見上げる。
「ユーリ…」
そっと名前を呼んで手を伸ばす。
勿論返事は返ってこない。
前と同じだけど、…同じじゃない。
シーツに落ちていたカーネーションの花弁を拾って優しく口付けた。
『白いカーネーションの花言葉:純粋な愛、私の愛は生きています』
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