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氷上の痴話喧嘩。
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71 :
ヴィクトル・ニキフォロフ(YonICE)
2017/12/02(土) 12:52
>『Назад』
「男は背中で語る」
格好いい響きだね。
無言の背中から、何かを感じ取る人は一般的にも結構いる。
俺はね。
時には、口ほどにものを語っているんじゃないかと、思う時もあるんだよ。
顔を見られたくないとき。
素直な気持ちを云えないとき。
…他には、なんだろう。
単純に構って欲しいとき、…なんかもあるのかな。
直接聞いたわけじゃないから、ぜんぶ、俺が予想しているだけ、なんだけど。
ユーリは時々、ぷい、と俺に背を向けるときがある。
ユーリは、それでガード出来た、とか思っているのかもしれないけど。
俺はその背中を見るたびに、言葉以上のものを感じる時があるんだ。
普通だったら、背を向けるってことは、否定の表れだって感じるところ。
それが時と場合によっては、肯定のしるし、でもあることを
ユーリが向ける背中を見て、感じ取ることがある。
…俺が勝手にそう思っているだけで違うのかもしれない。
でも、…もしも。
あながち、間違っていないのだとしたら。
背中が教える、その判り辛い心の機微を、
俺だけが察してやることが出来る特別な優越感が
嬉しくもあって、誇らしくもあるんだ。
大体さ。
「背中を預ける」
って言葉もあるんだよ。
背中って自分では見えない部分だし、とっても無防備な部分。
ぷい、と背中を向けた時点で、動物的観点から見たら、無防備な部分を自ら晒していることにもなる。
だからね、背中を向けられて、顔が見えなくても。
大事な場所を預けられた気がして、俺はそんなに嫌じゃないんだ。
俺がもっとアオハルくらい若かったら、顔が見たい見たいって
云っていたような気もするから、
俺もそれなりに年をとったのかな…。
ユリオあたりから見たら、立派なジジイだしね。
預けられた無防備な背中は、すっぽりと包むように背後から抱き締める。
ただ、預けるだけじゃなくて、寄りかかってもいいよ、ってこっそり思う。
時には一人で戦う背中。
背中をちゃんと見ている人がいる時点で、孤独ではないからね。
『↓我が家に猫がきました↓』
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