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壊れかけの世界
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98 :
オーエン
2021/12/19(日) 14:52
あいつが話すと虫唾が走る。僕に恋愛感情を抱く心も、甘ったるい脳みそも、愛の言葉を囁く唇も、触れてくる手も指も足も、全部潰してぐちゃぐちゃにして殺してやりたい。
でも、手が届かない。そう考えると殺したいと思う事すらめんどくさくなる。
そしたらあいつは調子に乗るんだ。僕が甘くなったって。本当に都合のいい頭してるね。おまえに対してまともに相手してやっても面倒だと思ったから、適当にあしらってるんだよ。
もしあいつが手が届く所にいて、僕の前で何か口をきこうものなら、きっとその首をしめてやってる。僕の両手がゆっくりと首に食いこんで、少しずつあいつの命が終わりに向かっていく。たぶん、その時あいつの唇が紡ぐ言葉の方が「愛してる」なんかよりずっといい。
そうしてあいつが死んだ時、初めて僕は、あいつを好きになるんだ。ぐちゃぐちゃになんかしない。綺麗にトランクの中にしまってあげる。僕の気分次第でトランクから出して遊んであげるし、酷いことは言わないよ。
だから、さっさと死んで。生きて僕に気持ちの悪い言葉を吐かないで。
...でも、歌う声も、抱かれて喘ぐ声も悪くないから、それが聞けなくなるのはつまらない。そういう時だけ生きかえればいいのに。
仕方ないから、死んだ時のために聞いておいてやろう。あいつがいつ死んでもいいように、たくさん。
僕はあいつのことは好きじゃない。ただ、僕がやりたい事をやっているだけで、あいつのためにやることなんて一切無い。それを愛や恋と呼ばないで。気持ち悪い。
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