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ハリボテの中身がコチラです。
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長門有希(憂鬱)
2010/03/09(火) 07:55
>適当な文。感じた事を言葉にする練習。読む必要も価値もほぼ無い。それでも、少しでも楽しんでもらえたらと思う。
――……遠くなる。君の声が、君の温もりが、君と重ねた記憶や時間までもが……
#【ありがとう。サヨウナラ】
3月――季節外れの雪が春へと模様替えし始めた街を白く染めていた。電車やバス、公共交通機関はあらかた麻痺している。
『ゴメン><ちょっと遅れる;』
「…まぁ当然だよな」
彼女からのメールを確認し、携帯を閉じる。待ち合わせに指定した時計台の周囲を行き交う多くの人々が携帯の向こうの相手に謝罪の言葉を並べている。自分のせいでもないのに謝るなんて社会とは随分世知辛いようだ。
青空と白銀に染まる街。冷たい風と柔らかな日差し。絶妙なコントラストが僕の時流を滞らせる。流れる雲は形を変えずゆっくりと流れていく。
不意に単音を連ねたメロディーが止まるのが聞こえた。聞こえたというのもおかしな話だが、間違いなくその単音が止まった時それまで僕が浸っていた世界が崩れる音がした。歩行者用信号が青く点滅し、忙しく人々が道路を横断している。
その中に小さな影が見えた。小さな影は道路上で右往左往している。その間にも信号が赤に変わる。思わず僕は、その場から少年に向かって駆け出した。
「さぁ急いで!」
僕は少年の手を強く握った。
>――……続くそう。
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