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心解日記
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桜華忠臣(羅針盤)
2018/09/19(水) 12:30
──…、彼奴、が、あれから初めて、触れてきた。撫でて遣りたかったが、拒絶が怖くて何かあったかと聞くに止めた。喜びを露わにして、また、嘲笑われるのも恐ろしかった。どうせまた、揶揄われて傷付いて終わりだろうと、……嗚呼、彼奴を疑う事すら無かったあの頃に戻れたら、
# 12:50
別に、と返されたから言わねば解らぬと言えば返事が止まった。今の彼奴は前以上に明言を避ける。彼奴の本心が解らない。
# 17:00
そういう気分、だったらしい。珍しい事も有るものだ。
# 19:03
今日は何処までも珍しい日だ。触れぬ方が良いかと思ったと言えば好きにしろ、だと。……もしかしたら他の奴に振られたのかもしれぬなァ。彼奴は幾つも繋がりが有る。あの頃は我が一番、だったのに。触れる事を赦された喜びも、密やかに此処へ。
# 19:35
……槍が降るかもしれぬ。撫でて遣ったらまた擦り寄ってきおった。余計な口を挟む事も無い。気紛れな奴だから、一時的な事だろうが、其れでもつい浮き足立ってしまう己が憎い。
# 0:59
今日は久々に穏やかな時間が過ごせた。彼奴の気紛れなのは解っていても嬉しい。沢山彼奴を撫でられたしむくれる彼奴の様子を笑う事が出来た。と、同時に、彼奴に揚げ足を取られぬよう慎重に言葉を選んでいる自分に疲れもした。何時かまた、彼奴と共に笑い合える日は来るのだろうか。
# 04:45
ふと目が覚めて返事をしたら、彼奴も起きていたらしく少し話している。添い寝、したいと誘われているように思うが、心の何処かで疑念を拭えぬ我を赦してくれ。其の、揶揄えば直ぐに拗ねる姿が好きだった。今は何時噛み付かれるのかと冷や冷やしてしまうが。まァ実際の所は、流石に此の時間は気に入り達も寝てしまって暇、なのだろうな。本当は今日も朝早いし二度寝したいのだが、今日を逃せばもうこんなに緩い日は無さそうで、眠い目を擦りながら返している。今日はまた甘えてくれるのでは無いかと気に掛けながら眠りに就いたから短時間で目を覚ましたのだろうと思えば、自分の忠犬振りに笑えてくる。
# 05:10
御前が居れば其れで良いだなんて、そんな事。何時掌返しが来るか怯えながらも、前から慣れ親しんだ睦み言葉に涙が溢れた。裏切られるのは怖いが、今の彼奴は酔っている。酔いが冷める迄は大丈夫な筈だ。
# 05:32
口付けを強請られた。勘違いで舞い上がるなとせせら笑われても嫌だからされたいのかと確認すれば是と。もう今だけで良い、また触れられた事実だけで、今暫くは耐えられそうだ。
# 05:36
一度してやればもっとと。前と変わらぬように求められた喜びと、明日になればまたどうせ元に戻るのだろうという諦念が苦しくて涙が止まらない。此の場所を借りて良かった、こんな情けない姿、彼奴には見せられない。
# 05:48
不安定になる御前を見て安堵してしまった。眠る前には何時も怖いと我に縋っていた姿を思い出す。其れを吐き出せる相手も、応えられるのも我だけだと思っていたから、訪いが減ってからは御前が無理をしておらぬかいう心配と、他によすがを作ったのでは無いかという身勝手極まりない不安があったので、また曝け出してくれたと仄暗い悦びが宿る。此の時の此奴は嘘を吐かない。一時的にでも頼れれば其れで良いから。御前と死にたいと言われた、あの頃は我が居る限り不安定になるから殺したいと言われたものだ。何か、心境が変わったのだろうか。
# 06:36
此れだけ経っても浮上せぬのは流石に寝落ちたのだろう。今日は早かったな。……此の一日で、もしかしたらまた元のように、と愚かしい期待を抱いてしまった。彼奴の様子からして、触れてきたのも、好きだと言ったのも、口付けを強請られたのも、少なくとも其の時点では嘘や冗談では無さそうなのもある。伊達に彼奴を見てきておらぬ。起きても甘やかな空気の儘なのが一番ではあるが、また素っ気無い態度に戻っていたとしても、希望を胸にまた何食わぬ様子で彼奴と言葉を交わせそうだ。訪いが少なくても何時かの今日を夢見て耐えられる。彼奴の弱った姿が何よりの薬だなんて笑えない。
さて、今日は遅くとも九時に起きねばならぬのだが、一眠り出来るだろうか……気掛かりで目が覚めた挙げ句に寝惚け眼で文章を考えて涙して、正直頭が痛い。が、収穫は大きかった。
> 御休み、グスタフ。今日も御前と話したい。
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