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94 :折原臨也(DRRR!!)
2011/01/10(月) 12:56

#2010/11/02(火) 05:00

ガチリと歯が噛み合わさる音が頭蓋骨に響くと共に、俺の中の何かがぶつりと千切れたのを身体で感じた。
痛みよりも、恐怖と混乱で頭が可笑しくなりそうだった。何が起こったのか解らない。目の前のシズちゃんは俺の左目をすっぽり唇で覆い尽くして、溢れ出る液体を呼吸を乱しながら、吸い上げていた。
何にも覆われてない俺の右目からはひたすらに絶える事無く涙が零れ落ちていたし、左目からは涙にしては生温く大量に零れ落ちる液体と、どこか鉄のような――
俺の目もとを吸い上げる彼が取りこぼした液体が頬に伝って漸う理解した。理解した頃にぼやけた視界に、彼の喉が上下するのを捉えて頭が一瞬真っ白に成った。
気が付いたら金切り声をあげて暴れていたけれど、それ以上暴れると残りの目玉も食べると脅されたものだから、為す術もなく彼に縋り付いて、意味の通らない言葉を吐きながらひたすらに助けを求めていた。
俺を安心させようと彼は強く抱き締めてくれたけれど、あのまま右目まで失ってしまたら俺は正気で居られなかったかもしれない。


耳に残るのは興奮したような、彼の息遣い。何度も何度も俺の名前を呼びながら、涙も血も、何ともつかない透明な液体も溢れる限りすべてを飲み下して。
今なら振り返る事ができる。彼は酷く高揚していたんだろうと。その事実を自覚するからこそ、結果悪くない、だなんて冒頭の話に戻るわけで。
ねえ、シズちゃん、俺の目玉の味はどうだった?案外普通?それともとっても美味しかった?
興奮した?俺をもっと食べたくなった?俺の事で彼が乱れている姿が愛しくて、何だかもう、何もあげても良いんじゃないかと冷静になる、朝方。
けれど、あの混乱した時点で両の視界を奪われちゃ、流石に生きた心地がしなかったろう。

彼が俺の口を塞ぐ行為は大嫌いだけれど、目を塞がれるのも、怖くて嫌いだ。
そりゃあ目を潰すなんて論外なんだけどさ!


でも、君が悦んで、興奮して、俺に施すことなら悪くないかなあ、なんて。…アハハ、重症!

ねえ、イッちゃうくらいに美味しかったの?まだ足りない?

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