スレ一覧
┗Re′Gesang(4-13/13)
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13 :
小湊春市(ダイヤのA)
2014/11/16(日) 15:39
大切な人が居た。
長い間ずっとずっと傍に居て、誰依りも、なに依りも理解し合えている人が居た。
俺が疲れていたら、背を撫でてくれて。
俺が拗ねていたら、背を叩いてくれる。
誰にもバレたくない俺の涙を、いち早く感づいて、拭いてくれる。
そんな大切な人が居た。
長い間、ずっと。俺の心配をして、俺の身を案じて。
近くて、遠い。そんな貴方に何度救われただろう。
距離が近過ぎて、何度も喧嘩した。苛立った。
でも離れない。離れられない。
ゴメン。嫉妬してたんだ。
今、やっと気付いた。俺は、嫉妬してたんだよ。
勿論それだけじゃない。貴方を傷付けたり、悲しませたりする奴が許せなかった。でも、違った。
俺だった。貴方を傷付けていたのは、俺も同じだった。
自分の大切なヒト。その大切なヒトが大切にするヒトを、俺も大切にしないと。
やっと、そう気付けたよ。
大好きだよ。
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12 :
金木研(東京喰種)
2014/10/31(金) 21:29
> 甘美なモンスターナイト、
───御主人サマ。
然う云って股を開く貴方の所作が。酷く妖艶で。酷く、甘美で。
…嗚呼、貴方の中身を味わいたい、と。僕の浅ましい欲が疼き、揺れ、乱れ狂う。
我慢出来ない、と云う言葉は今使うべきなんだと…強く思った。
勿論、我慢なんて出来る筈も無く。
貴方の中に、僕を刻み付ける。
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11 :
財前光(庭球王子)
2014/10/30(木) 00:17
大好き。
其ない科白をサラッと出してもうた俺は、心底馬鹿なんやと思う。
睡魔で頭イッてたとか言い訳にすら無らん上に、余計タチが悪い。阿呆やろ、唯の。
兎に角問題は。タブーとしてた言葉を軽く云うてしもた事。…プラス、あン人から何の反応も無かった事。
其りゃあそうやろ。曖昧っちゅう微温湯に浸してた俺達の関係、其れを作り出してたンは間違い無く俺。やのに唐突に告白してもうたなン笑えん。否、ホンマに笑えん。アカン。未だに笑えん。
…嗚呼。もう。
気掛かりなンは、…今のあン人の心情。
傷付けてへンやろか。混乱してへンやろか。俺ン事、如何しようも無いクズやと思てへンやろか。
先刻から、此ない感情ばっかがグルグルして………、…阿呆や、…俺が悩んだってしゃあないやろ。
散々、曖昧に濁して来た癖に。抱きたい時は無茶苦茶に抱いて、ガッついて。やのに、好きとは云わんかった。
嗚呼。もう。ホンマ…何しとンねん。俺は阿呆か。否、阿呆や。
今迄、ずっと。俺はアンタの事、傷付けとったんや。ずっとずっと。
なあ、…俺に抱かれる度、アンタは如何いな気持ちで天井仰いでたん。
俺に突かれる度、アンタは如何いな顔して、…泣いてたンやろ、
阿呆やな、ホンマ、
大好きやねん、アンタだけが。
阿呆で、御免。
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10 :
リヴァイ(進撃の巨人)
2014/10/26(日) 15:33
まるで、見境の無え猿だ。
> edit.
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9 :
ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)
2014/10/25(土) 14:35
彼奴の首筋に、───歯牙を突き立てた。
何故、ンな事態に陥ったのかなンて知りゃしねえ。知りたくもねえ。
唯、はっきりしてる思慕が有るとすりゃァ…──彼奴の声が、顔が、態度が、……匂い、が。オレを惑わせてる。オレを、混乱させる。敵対してた筈の感情を、一気に覆されたようなあの瞬間。てめえの顔なンか見たくもなかった筈が、てめえの匂いに身体が疼いたあの瞬間。
オレは、解った。
欲していたンだ。てめえの総てを。
皮膚に食い込む歯先、沈んだ歯の内側から滲み出る血液が、お前の白い肌を汚していく。
嗚呼、お前って、澄んだ色の肌をしてたンだなと、その時初めて気付いた。魅入った。と、同時に…又、欲しくなる。
その鼓動も。その熱も。お前の総てが、欲しい、欲しくて、欲しくて欲しくて。
───寄越せよ。
ンな目で、オレを見るな、
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8 :
財前光(庭球王子)
2014/10/24(金) 18:58
アカン。寒過ぎて、アカン。
近頃、急激な気温の変化に付いて行けず。謙也サンなんかマフラーの準備なンしよって、早過ぎやろスピード狂。
早朝は白い息が出るらしい。俺は朝練ギリギリ直前で起きるさかい知らンけど。スピード狂情報。あン人は毎日毎日学校迄チャリ全力疾走、疲れへンのか謎デス。
相変わらず毎日をダラダラと過ごしとる俺が、此ン前謙也サンと喧嘩した。
原因は何気無い事。しょうもない理由。せやけど俺は頑固やから、結構な暴言吐いてもうて、あン人を傷付けた。メタメタに。ボロボロに。嗚呼、もう、…ホンマ、俺は変わらん。
謙也サンは大事な先輩。ちゅう依り、最早家族に近いモンが有る。近いからこそ傷付けてまう。俺が変わらンと、此の間柄も修復せんのやろうと悟った。
「 ごめんな、 」
……嗚呼、又。
俺は又、アンタから謝らせてもうた。
悪いンは何方かなん、もう判断付けへんけど。アンタは何時もそうやって俺を救い上げる。阿呆みたいに俺を信じてる。
なァ、何でなん。散々アンタの事傷付けてんのに、何で後輩として友人として、…家族みたいに接してくれるん。
「 ずっと、傍居って欲しいから。 」
あ、そ。ほんなら居るわ。ずっと。アンタの傍に。友人として、後輩として、…こびり付いたるさかい。
せやから又、喧嘩、したって。
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7 :
金木研(東京喰種)
2014/10/23(木) 19:23
「 …今きみが執着してるのは、──誰? 」
それは、あなたです。
そう答えれば、どんな表情をしたんだろう。どんな反応が返って来たんだろう。
貴方の傍らに居るだけで、貴方と共に呼吸するだけで、貴方の熱を感じるだけで、僕の思考は容易く鈍る。容易く色を変えて、容易く染まる。貴方への愛慕、色欲、様々な感情が僕を包み、変える。一瞬で、恐れに支配される。
アナタニ、厭ワレタクナイ。
アナタヲ、失クシタクナイ。
云わない。答えない。永遠に。永久に。打ち明けてしまったら、何れ貴方を失う事になる。打ち明けてしまったら、何れ貴方との別離を味わう事になる。
だから云わない。だから、答えない。貴方との別離を経験するぐらいなら、貴方の“特別”になれなくてもいい。
ずっと、貴方と居たい。
曖昧な関係。噛み合わない歯車。唯、一言。「好きだ」と吐き出してしまえば、貴方を幸福に出来るのだろうかと──毎日のように考える。
好き。好きです。貴方が好き。好き、好きです。好きだ。貴方が。
ごめんなさい。僕は、僕自身を守る為に。
永久に告げない想いは、此の紙に。
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6 :
アルミン・アルレルト(進撃の巨人)
2014/10/22(水) 17:26
何処にでも居る、臆病者の話。
彼には、心から大切だと云える想い人が出来た。
何時からかその想い人を思い浮かべるだけで、苦手な物を克服出来たり。難しい事柄にも挑戦するような意欲が湧いた。
幸福だった。想い人と声を交わすだけで、言葉を重ねるだけで、彼は幸福だった。
けど、何時からか欲が現れる。
触れたい。触れたい。その白い肌に触れたら、一体どんな色に成るのだろう。一体、どんな感触なのだろう。どんな匂いなのだろう。どんな、どんな、
───どんな聲で、啼くのだろう。
臆病者は、夢を見た。想い人に、自分の感情を吐露する夢。想い人は、受け入れてくれた。
自分も好きだと。そう云ってくれた。
臆病者は、立ち去った。
想いが通じ合ったのに、何故彼は去ったのか。何故、触れたいと云う欲に逆らってまで、想い人から遠ざかるのか。
怖くなったから。怖いから。想いが通じ合って、恋人になって、───そうなってしまうと、もう戻れない。もう、独りだった時のことを思い出せなくなる。
何が怖いか。簡単だ。恋人がいなくなった時、それが怖い。よくある話。臆病者は、独りが嫌いだ。
でも孤独以上に嫌うのは──恋人を失うこと。
似ているようで、違う。
初めから孤独なのと、“孤独になる”のとは…全く意味と感覚が異なる。
絶望の度合いが違う。そんな思いはしたくない。
臆病者は、逃げる。
いつか恋人になった想い人を失うぐらいなら───ずっと想い人の侭、傍らに居たい。
想いは告げない。でも、想いは見失わない。
臆病者は、悟った。
一番自分が大切なんだ、と。
何時まで経っても、臆病者は臆病者。
周りから笑われても、彼は云った。
「 もう、別離は必要無い 」
これは、よくある臆病者の話。
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5 :
金木研(東京喰種)
2014/10/21(火) 10:23
大粒の雨が落ちる。
屋根を叩く激しい雨音、それは妙に鼓動を躍らせた。そんな夜だった。君は、泣いていた。
もうずっと昔の話。数ヶ月以上前の事が、ずっとずっと昔に感じる。思い返すと、聴こえてくる。あの日の雨音と、…啜り泣く声を。
謝るだけなら何時でも出来た。相手を傷付けたと、反省するだけなら何時でも出来た。僕には、それ以外が出来なかった。
「 お前は何故、縋り付かなかった 」
君にそう云われた時、身は硬直した。縋り付かなかったんじゃない。縋り付けなかったんだ。だって君には、他に大切な誰かが居た。常に、僕以外の誰かが。居たじゃないか、居た、ずっと、僕を必要だと手を伸ばしては、君は、僕を不必要だと目で騙る。
其処で僕は気が付いた。
嗚呼、ほら。僕が一番大切にしてるのは、僕だけだ。
ねェ、本当の愛って何だろう。
自分を愛して止まない僕でも、本当に君を愛していた。
でも、本当の愛では、無かった、のかも。
そう気付くのは、雨が降る日。君が泣いていた、あの日。
君の前から立ち去ったあの日。僕は泣かなかった。
自分だけが知る、本当の自分。
誰かだけが知る、本当の愛。
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4 :
金木研(東京喰種)
2014/10/20(月) 23:45
「 屹度、瞳は黒だったのかもしれない」
嗚呼、そうかと納得する。知らなかった事柄を初めて会得出来た子どものように、瞬きを何度も繰り返す。そうしてる内に、思い知る。──貴方の事を、何も知らないんだと云う事実を。
思い知ると同時に見失う。嗚呼、貴方の声を聴いていた筈が、貴方の総てを欲すが為に耳を閉ざす。嫉妬、嫉妬、嫉妬。貴方の過去には何が有って、誰を愛し、誰に触れられたのか。誰を蔑み、誰を妬み、誰を虐げたのか。誰を得て、誰を失くし、誰を求めたのか。
気になる、知りたい、オシエテ。─…そう吐き出す権利が、僕には無い。
なら、僕には何が出来る。嗚呼、そうか。貴方と共に謳う事なら、出来る。高らかに、楽し気に、貴方の傍らで、ずっと。ずっと。
それだけ。僕にはそれだけ。貴方を欲す為の手足と心を引っ込めて、笑みを浮かべて云うんだ。
「 ずっと、傍に居させて下さい 」
黒くて、黒くて、赤い。そんな海を、僕は夢で見たことが有る。
水平線に朝日は昇らない。沈まない。何も浮かばず、何も見えず、何も漂えない。そんな海は、僕だけを歓迎していた。
おまえのこころがみえるか、と、波に囁かれた気がした。
見えたそれは、酷く、暗い。
黒に埋め尽くされた、僕の感情。欲。
貴方に向けられない程の汚い廃棄物は、燃やすことが出来ない侭。
未だ、波を返している。
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