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┗斜_陽の歯_車(10-19/49)
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19 :
太_宰_治(文_豪_と_ア_ル_ケ_ミ_ス_ト)
2018/01/28(日) 05:21
たまには俺も今の俺風に手紙を書こうと思います。
部屋を用意してくださって共に過ごす様になって気付けば月がひとつ巡りました。互いに密かに抜け出しては此処へ遊びに来るのはまた新鮮な気持ちを味わうことが出来、俺の口数も増えると先生が仰ったように確かに此処での俺はよく喋ります。
どうにも今世の俺は一人で居るという事が何よりも孤独を感じてしまうようでつい此処に赴く頻度が増えている様です。ぼっちは寂しいんです。
こんなに重たい俺の事を先生は見捨てる所か暇さえあれば構って下さり、俺がぼっちになってしまった時は迎えに来てくださって...それで寂しいなんて思うのは強欲そのものだと自覚はしています。
この世に愛は確かに存在するんです。ただ、俺は愛情表現が酷く下手くそで貴方に伝わっているか、それが今の俺にとって不安なのかも知れません。
こうして手紙に残す時だけは素直な、ありのままの俺を綴ることが出来るのは文字書き故なのでしょう。我ながら難儀な性格ですが、恋人として...不器用な俺の愛情表現です。
勢いや酒の力を借りてしか素直になれない自身を恨めしく思い思わず川を眺めた昨日ですが、そこに飛び込もうとは微塵も思いませんでした。貴方に会えなくなることこそ一番の恐怖だと改めて実感しました。
一世紀も待ったんです、これから先どれだけ人の姿を保っていられるかわかりませんがそでも、その限られた二度目の生は貴方と共に在り続けたいです。
その限りは自身の手で生を終わらせない事を改めて約束します。こう見えて俺は結構悪運も強いし執拗いですから。
こんな俺を恋人とした事を先生が後悔なさらない人生を全うします。
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18 :
芥_川_龍_之_介(文_豪とア_ル_ケ_ミ_ス_ト)
2018/01/27(土) 20:02
矢張今時の文の綴方というものにした方が良かろうと思い立った
筆色を変えてみたのだけれど、如何だろう?
君からの贈物は、些かひらめく蝶の触れるというよりも窓格子にぶつかる蝶のようで嬉しさよりもどこか可笑しさを覚えた
大変君らしく、僕はまた忙しない此の蝶に魅了させられた
近頃の僕はと云えば首に蛇が巻き付き喉には竜を飼っているかのような、それでいて体は石像のようで、こうも重苦しい日々の中にも色を見る事が出来るのは紛もなく君のおかげだろうと思う他ない
君が僕と暮らす日々に寄って生を手放すことなく過ごせると云うのなら、僕もまたこの命ともつかぬ今生を全う出来得るのは君在故に他ならないだろう
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17 :
太_宰_治(文_豪_と_ア_ル_ケ_ミ_ス_ト)
2018/01/25(木) 07:11
朝早くに目が覚めて横で眠る先生を眺めながら筆を執ることが出来るくらいの余裕が出来たので一筆残させて頂きます。
まるで故郷を思わせるような寒い冬、白い雪景色。こんな日は暖かな甘酒を啜りたくなります。知ってましたか?或茶屋の甘酒がとても美味しいのです。下戸な貴方でも飲める酒気のない甘酒です。気に入りの店なので一度お連れしたく思っております。明日には溶けてしまうであろう雪を切なく思うのはこの願望が次に叶うのが何時か分からないもどかしさでしょうか。
甘酒の有名な店は多々有れどあの店の甘酒は格別、きっと先生も気に入ることでしょう等と烏滸がましい物言いをしますが、機会があればお連れします。
下戸なことは存じておりますが先生本人からお聞きしても菊_池先生にお窺いしてもその正体を俺は知りません。手記から読み取れない貴方の酔った姿も一度お目にかかりたく思います。
もしもの時は介抱のひとつもさせてください。
さて、最近ふと思うのです、過去の自分の作品を否定する自分自身の存在に。真実も愛情も行為であり真実であると俺は思います。
ただ一つ愛は確かに此世界に存在します。 出逢って月がひとつ巡っても未だ見つけられないのは素直な愛情表現、そのただ一つが俺には難しいものです。それはきっと半端にしてはいけない事。先生を敬愛して止まないからこそ踏み込めない一歩です。
その一歩を本日眠る先生にひとつ仕掛けました。起きてからの反応次第で川に飛び込んでいたら済みません。
ですが俺は貴方と心中する気もなければ今現在口癖悪癖も随分と形を潜めています。
あと数十日、俺にとって生まれて死んだ日が近付く度に思うことは多々ありますがそれは俺の過去で現在はまた別の俺です。ですが、誕生日の付近はどうか目を離さないでください。貴方目の前から、俺が消えてしまわないように。
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16 :
芥_川_龍_之_介(文_豪とア_ル_ケ_ミ_ス_ト)
2018/01/20(土) 09:05
せつかく君が澤山書いてくれたから、僕も真面目に綴る事にしやう。
矢張僕にはこう云う綴方が向くらしい。
奥手な君が早く慣れやうとしてゐる事は僕も承知のつもりだよ。
君が癖のやうに死を渇望しても人間の欲は死をも超える焰獄の如くに生る僕達を喰らひ、恋は死よりも強き力を往往にして僕達に与うる物だらう。
さて、何故こんな朝早掛けに僕が之を綴ってゐるかと云ふと、昨晩の早寝が僕を起し召したらしく健康快活な在友人に風呂に連れ出されてしまつたからである。
そのやうな不機嫌至極の出来事はさしたる問題では無く、今朝僕は在の虎屋がパリとマレイシヤに看板を下げてゐる事を知ったのだ!この大事の発見を前にして僕の怒りも鎮めてやらぬでもない。
何せ生前の絵空事が事実として僕の前に在るのだからね。
折角だから、今度の休みは連立つて汁粉を啜りに行こうと思ふけれど、如何だらう?君は酒の方が良いだらうから、無理にとは言わなひけれど。
最後に。
長くなつてしまつたけれど ー
存在すらをも絵空事のやうな僕達だけれど詩的表現を受ける僕の之性欲は紛もなく恋だといふ事実は誰をも覆す事は出来ない。
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15 :
太_宰_治(文_豪_と_ア_ル_ケ_ミ_ス_ト)
2018/01/19(金) 02:51
毎日毎夜貴方と過ごす日々が色鮮やかに輝いています。
明日もまた同じ日がくるのだろうか、それはきっと期待ではなく漠然とした不安と恐怖でした。俺の様な人間に幸せは一生…来ないのだと、そう思ってました。そうだろうと心の何処かで納得していたんです。
然しその考えは先生と日々を過ごす内に少しずつですが変化してきました。明日に恐怖し眠る事を恐れていた俺ですが、明日は来る。そう信じて眠る事を覚えました。
ですが同じ明日はやってきませんでした。幸福は一夜毎に大きさを増してやって来ます。
此れ程に温かな気持ちを知り明日が待ち遠しい今を俺は幸せと呼んでも良いのでしょうか?何時か、勇気が湧いた時に直接尋ねます。大切な事を尋ねる時くらいは逃げずに呼吸を止めずに、面と向かってお伝えしたいです。願望が現実になる其の日まで、臆病な俺の事を待っていて下さい。
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14 :
芥_川_龍_之_介(文_豪とア_ル_ケ_ミ_ス_ト)
2018/01/17(水) 14:50
僕達を恋から救うのは理性ではなく多忙だと思うんだ。僕が忙しなくしているのはつまりそういうことだよ。
君を僕で縛りつけてはいけないからね。
大丈夫、僕はとても幸せだよ。
君が幸せそうに笑ってくれることが、尚の事僕を幸せにしてくれる。
太_宰くん、君も僕と同様に思うだろう?
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13 :
太_宰_治(文_豪_と_ア_ル_ケ_ミ_ス_ト)
2018/01/16(火) 01:17
今夜は目の下にクマをこさえ疲れて眠る先生のお隣で筆を取らせて頂きます。
幸福を受け取るのが下手な不器用な男が言えた言葉ではありませんが、先生にも幸せを感じ穏やかな日々を過ごして欲しいんです。自業自得が大半の俺の人生と比べなくとも先生の前世に辛い事があったのは知っています。ですが貴方が言ってくれたんですよ、今を、と。
悲しみの限りを通り過ぎた先にある幸福感の一つに俺が居ればなんて、烏滸がましいですよね。けれど少しでも先生の気が晴れるならば俺は道化にもなれます。
先生に対するこの想いは決して空虚な妄想なんかじゃありません。俺は今を、生きたいです、…(文字は此処で途絶えている)
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12 :
芥_川_龍_之_介(文_豪とア_ル_ケ_ミ_ス_ト)
2018/01/15(月) 03:18
1人が寂しいと泣く君が、今は泣き疲れた子供のように僕のベッドで眠っている
嗚呼幸福だね
こういうとき僕は反対にとても不幸なことを思うようにしているんだ、生前と変わらない、癖みたいなものだよね
僕の今の一番の不幸は…ここでは控えておこう、今度機会があればこっそりと君にだけ教えてあげるよ
万年筆、見つけてくれてありがとう
落ちるなら共に、消え果てるなら共に
でもね?どうせなら、共に生きていこうね
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11 :
太_宰_治(文_豪_と_ア_ル_ケ_ミ_ス_ト)
2018/01/13(土) 05:39
隣で眠る先生を眺めながら...なんて悠長な事出来る訳無いだろ!?あっ、先生の万年筆......何で布団から出てきたんだ?
真心を込めすぎると文字が止まらなくなる節があるととある先生に指摘を受けました。俺は貴方の様に物事を簡潔に纏めるのが不得手なので途中で筆を止めると酷く短絡的な物言いとなってしまいます。本職が何言ってるんだなんて古い友人の声が聞こえてきそうですがこの場では聞こえない振りを貫こうと思います。
貴方の傍に居ると死にたがりな俺の悪癖も形を潜めます。せめて貴方と過ごす此時は死への自由に対する権利は保留しなければと思い止まるからです。破棄しないのは俺らしいと笑いながら仰る姿が目に浮かびます。
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10 :
芥_川_龍_之_介(文_豪とア_ル_ケ_ミ_ス_ト)
2018/01/10(水) 18:09
目が覚めてみれば君が隣に居てとても暖かく
太_宰くん、君は僕の体温だけで無く心の内まで暖めてくれるんだね
大事そうに抱えていた救心は何だったんだろう?
其れはさて置き、眠気に負けてしまった己を呪うよ
僕の大切なモノに、僕の寝ている隙に勝手に触れたのはどこの誰だろうね?
おや…?これはいつもの万年筆では無いね
僕の万年筆、どこに行ったか知らないかな?君が帰ったら聞いてみよう
きっと君なら知っている気がするんだ
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