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┗毒入りりんご(111-120/280)
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120 :
上白沢慧音(東方project)
2012/01/02(月) 00:19
私はお前と一瞬でも紡いだ歴史を損ないたくない。自ら其れを喰らい血肉とする事も出来よう。だが然してしまえば、私はその歴史を眺め想いを馳せる事が出来なくなってしまう。それは哀しい。
だから、箱にしまい永久に鍵を掛けておく事にした。
#私は炎の余韻に未だ酔っている。
高揚感も陶酔もその歴史からのみ得られる。麻薬では無く、最早毒の鋭さを纏って私を魅了する歴史。
此の歴史のしまわれた箱にしがみついて、惨めったらしく泣きながら笑う私をお前は許してくれるだろうか。
>未だお前を慕い、深く愛している。
面と向かって言える機会は二度と得られずとも、この気持ちは最早揺るぎないものになってしまった。
もう一度お前と歴史を紡げたならば、きっと私は白痴になる。良人の皮など被っていられくなる。それくらいお前に狂っている。
狂わされているのではない。私が一方的に、狂っているのだ。
馬鹿な妖怪だと罵り笑ってくれ。
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119 :
上白沢慧音(東方project)
2012/01/02(月) 00:17
何度も夢に見た事が現実になるなんて誰が予想出来ただろうか。阿礼乙女達が紡いできた歴史にもこんなのは記してなかった。
お陰で全くの睡眠不足なんだ。筆も中々進まない。
…いや、早く目覚めたのは寺子屋の為ではあるのだが。
#目眩と心拍数上昇で死ぬかと思いました、まる。
#その唇が再び慧音と紡いでくれるのを、私が何れ程未練たらしく望んでいたことか。
#いくら謝罪を重ねても足りない、許される事は無いと思っていた。
#どれだけお前を傷付けたのか計り知れないのに。
#妹紅。まだこんなに私はお前が好きだ。
お前に他の誰かが居たとしても、変わらない。私の全てはお前だ。それは変わらないし、これ以上何も望まない。良いことが続くと不安になってしまうから。
悩む時にはとことん歴史を婉曲し改竄し尽くしてから喰らう癖に、口惜しい事に私は嬉しさを表現する術を持っていない。
使えない能力に泣きたくなる。
きっと笑われるだろうな。文を送ろうとしていたんだ、妹紅。迷いの竹林にお前に会いたい旨を連ねた紙飛行機を飛ばそうとしてな。届かず誰かに踏みつけられるならばそれで構わないと思ったよ。その覚悟をするのに随分時間が掛かってしまったがね。
手紙を飛ばそうと紙飛行機折って、覚悟を決めるために竹林彷徨いてたら、お前が居たんだ。
どんなに歩いても見付からなかったお前が、だ。
夢だと思うに決まってる。ずっと待ち望んでいたお前が其処に居たのだからな。
月明かりに照らされた笑顔は何も変わっていなかった。
余程、抱き締めてわんわん泣こうかと思ったが。こんな取るに足りない妖怪がそんな気狂い染みた行動をするのは憚られたのでね。私は笑った。ぎこちなかっただろう、きっと。でもそうする事くらいしか出来なかったんだ。嬉しさを表現する方法なんて、泣くか、笑うか、気狂いになるか、くらいしか持ち合わせてないよ。それにしてもお前の前で笑うのは昔から得意じゃないな、私は。
何百年前に会いましたかしら、人間の御嬢さん。そんな調子で話した。
我ながらむかつくな。私はなんて白々しい奴なんだろう。会いたくて会いたくて堪らなかった癖に。
笑顔に隠して紙飛行機は後ろ手に握り潰した。
その代わりに、いとしいお前の姿と、一瞬紡いだ歴史を胸に焼き付けておこうと努めた。それくらいは神も閻魔様も許してくれよう。
お前が好きだよ、妹紅。
その不死の炎に胸の内の想いを焼かれた侭なんだ。
しかもそれは永遠に変わらない事に気付いてしまった。
許してくれ。
お前を想う事だけは、どんな形であれ許してくれ。
迷惑は掛けないよう振る舞うから。
#お前が好きだ、…妹紅。
私のような紛い物妖怪に好かれてさぞかし迷惑だろうな。心中御察しすると心が痛い。
けれど諦める事も出来ないんだ。
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>うぉおーい、夜雀ぇ、酒持って来ーい!誰がきもけーねじゃい。鰻蒲焼き食いたい。酒は鬼ころしを頼むぞぉ!ひっく。
#ぎゃー!めんどくせー!もう帰れよ、酔っ払い。
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118 :
上白沢慧音(東方project)
2012/01/02(月) 00:16
私はまだ、あの人に心を焼かれたままだ。いくら手を伸ばしても触れる事が出来なかった気がする。触れ合っている間もその心に触れる事は遂に叶わなかった。
眠っている彼女の髪に、触れたかった。心の奥まで、私のものに出来たら良かった。最後まで、笑っていられたら良かった。
許してくれないか。
私はまだこんなに未練たらしくお前の事ばかりを思っているよ。滑稽だ。
きっとお前には笑われてしまうだろうな。
幕を下ろしたのは、私だと言うのに。嫌になる。
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こんな陳腐な想いは、お前ではない誰かに早く向けるべきだろう。お前はそう願ってくれたのだから。
本当に私はどうしようもない奴だ、そうだろう。
お前には他の誰かが居たのかもしれない。私は代わりだったのかもしれない。
けれど私はそれでも良かった。嬉しかった。
こんな届きもしない文章を羅列して、私はなんて歪な妖怪なのだろうか。
私は相変わらず人間の面をしただけの醜い妖怪だ。
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117 :
上白沢慧音(東方project)
2011/12/25(日) 21:16
紅蓮の炎が頭に焼き付いて離れない。私は狂っている。良識ある半妖怪を装っているが、そんなものは仮面なのだ。本当の私は穢い穢い妖怪と人間の澱みを合わせたようなイキモノだ。しかもその欲望は全身全霊彼女のみに向けられているのだから笑えない。救いがあるとすれば私の寿命は彼女のそれに比べて遥かに短い事くらいだ。
彼女の中の私の歴史をいつか喰らう時、本当の狂人と成り果てるんだろう。
私はそれが堪らなく怖い。
愛してるんだ、妹紅。
すまない、私はどうしようも無く不完全だ。贖罪すらままならないよ。
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116 :
上白沢慧音(東方project)
2011/12/25(日) 21:13
【ある日のハクタクの歴史】
私は、彼女の遺体を拾い集めるような低俗妖怪に成り下がりたくないと思っていた。
けれど私は寝ている彼女の首に何度も手を掛けたし、彼女が苦しそうに表情を歪めて混濁した意識の中呼吸困難に陥る様を見て恍惚とした。その度に、彼女の生理的な涙が幾筋も頬へ伝うのを見て我に返り何回も謝罪した。
けれど、彼女は赦してくれるのだ。まかり間違って殺めてしまっても、復活の後気狂いのように泣き叫ぶ私を微笑みながら赦してくれる。
私のような妖怪なんて、彼女がその気になれば殺す事も出来ように。あろうことか少しの抵抗も見せず、暴力的な状況を享受してくれるのだ。
優しい彼女。彼女を大事にしたい私。彼女を殺したくて堪らない妖怪の性。彼女への依存は日に日に深まるばかりで、低俗妖怪や輝夜への嫉妬も同時に増した。
愛し方が乱暴なだけだと彼女は笑う。
違う、そうじゃない。
私は、私は何より低俗な妖怪なんだよ。だって、私は自分自身が愛しいんだから。
彼女にはおそらく、全て、見透かされている。
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115 :
上白沢慧音(東方project)
2011/12/25(日) 21:11
かつての事を思い出した。名前を呼び、愛していた人間。今も深く愛しているんだから、やはり病気か執着なのだろうと思う。
面影を探し、見付からず、とうの昔に喰らってしまった己の歴史を掘り返そうとして。ああ、私は病気だ。月の頭脳若しくは黒谷ヤマメを呼べ。誰か。お薬処方してくれ。
彼女をいくら愛しても、彼女は笑いながら掌を擦り抜ける。不器用に私も笑う。彼女は消えてしまう。つらい別れの想い出と共に霧になる。
しかもその霧は新たな歴史となりじっとりとまとわりつく。しまいには胸が焼け焦げてしまう程熱い。
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114 :
上白沢慧音(東方project)
2011/12/25(日) 21:09
彼女は男らしくて優しくて可愛い。加えてライバルは星の数ほど。彼女はモテる。男前なのに乙女で可愛いなんてやはり反則だろう。
一方私は満月の夜くらいにしか彼女並の能力を得られもしない癖に、その時の人徳は人並み以下に成り下がる。彼女の傍に居る資格が無い。
常に劣等感に苛まれ、歴史を自棄喰いする。これはあんまり良くない。たぶんな。歴史も喰い過ぎると腹を壊す。自ら破滅に向かうのは良くない。彼女にたしなめられる前に自制くらいは働かせたいもの。
どこぞの夜雀くらいの鳥頭だったら良かった。
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おう、鰻焼いてくれ夜雀。焼酎ロックで頼む!…ん?なんだその目。私の煽りが気に食わんのか?我々は同じ穴の狢だと言うのに!
#うるせー!黙って食べなさいよ!
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113 :
ミスティア・ローレライ(東方project)
2011/12/20(火) 02:35
私はね、貴女が誰よりもいとおしいんですよ、妹紅さん。聞いていますか。
>知ってるから、そういうの止めて。
彼女には伝わらない。
今日も私を振り返らずすたすた歩いて何処かに行ってしまった。と思ったら筍掘って来てた。
なんなんですかもう。好きです。
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112 :
風見幽香(東方project)
2011/12/13(火) 15:32
思いの丈をぶちまける事が出来たら、どれだけ楽なのだろう。誰にも伝わらない。誰にも。其れならいっそ放っておいて欲しい。一人はずっと楽だ。寂しさにさえ慣れてしまえば。
誰からも責められず、ただただ呼吸をしていたい。許されたい、認められたい、なんて、虚栄心以外の何物でもないけれど。こんな私を目敏く見付けないでちょうだい。お願いだから。責めるような目をして佇まないで欲しいの。
汚ない自分を露呈されて意気がれる程、私は強くない。弱いことを一々指摘され責められたくない。少なくとも、貴女にだけは。
鍍金が剥がれて何も無くなってしまう。
醜さを見て幻滅されるくらいならば、離れていた方がお互いの為だわ。
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