出逢いがないのならフラグを作れば良いのです！

9 :斧，乃木，余，接(物語，シリーズ)
2016/02/13(土)　22：03

今日は２月にしては随分と暖かかったようだね。とはいえ人形である僕にとってはなんの影響もないんだけれどね。真冬の雪山でスカートをめくり上げられたあの日を思えば、寒暖の差なんてアンリミテッド・ルールブック離脱版の高低の気温差よりも優しいものだ。そうだよね、鬼のお兄ちゃん(略してry)。そういえば日中、しでの鳥である阿，良々木，月，火が何やら上機嫌でキッチンにいると思ったら、やたら甘ったるい匂いが家中を占拠していた。チョコレート。どうやら明日はバレンタインらしい。チョコをちょこっと、とはよく言ったものだけれど、最近は友チョコとか、自分チョコとか、○○チョコと名付けては、理由付けをしては、好きな人以外にあげるのが習慣化しているような気がするよね。まぁ、友達だって好きな人ではあるんだろうけれど、告白のイベントの筆頭を担っていた日が、なんだかただのチョコレート祭りみたいな事になっている気がして、お菓子会社の販売戦略にまんまとはまっていると思うのは僕だけじゃないはずだ。思ったところで死体であり人形である僕には関係のない事だし、関係のないイベントだ。関係はないけれど、バレンタインの話という括りでは関係あるけれど、関連性があるけれど、手作りのお菓子って作るまでも時間がかかるけれど作ってからが本番なんじゃないか？事実、阿，良々木，月，火は丸１日（正確には朝から夕方あたりまで）キッチンを占領し大量なチョコレートのお菓子を作ったあと、今現在、今も尚、そのお菓子を袋詰めしているのだった。バレンタインまであと2時間。(まぁ、夜中に渡す奴なんていない訳だからタイムリミット的な意味であればまだ時間はあるにはあるのだろうけど) 楽しげに鼻唄を歌いながらラッピングしている阿，良々木，月，火に疲れの色はまったくと言って良いほど無い。皆無だ。寧ろ生き生きとしている。…コイツ、今日は寝ないのか？

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