スレ一覧
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119.龍兎相和
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鏡流(崩壊:スターレイル※過去軸)
2024/11/21(木) 18:04
あれは夏の盛りの頃、珍しく飲月の方から我に手合わせを所望して来た。
飲月の槍術は間違いなく類稀であり、精緻を極めた槍捌きは偉とするに足る。だが、それまでだ。我の剣の敵ではない。それに加え、奴は普段の戦場では雲吟の術に頼るきらいがある。純粋な武で我に挑んで来た以上、それを曲げる訳にはいかぬのだろう。あの頑固者は幾度負けても一切使わぬと決めたようであったぞ。例え雲吟を使われたとて、我は負けはしないが。
理由は先に白珠から聞いていた。「あたしの尻尾を守って!」と藪から棒に言われた時は何事かと驚いたものだ。白珠に”尻尾吸い”を拒まれた末、許す条件として我に勝つことを掲示され、むきになって何度も挑んで来る飲月の愚直さと言ったら……まるで玩具を取られた稚児のようではないか。何故そこまで”尻尾吸い”に拘るのか。景元は呆れ、応星に笑われてもめげなかった事は褒めてやっても良いかもしれぬ。
負けず嫌いな奴のことだ、どうせ戦績を口にしてはいないだろう?我が教えてやろう、白珠。お前たちが正式に番となるまでその機が与えられなかったことが答えではあろうが、まあ聞け。
我の七十二勝零敗、一分だ。
そんなに挑んでいたんですか…?あの人のことだから数度挑めば諦めると思っていたんですけど、…そんな可愛いことをしていたとは知らなかったですね。頑張ったことを褒めてあげないと。あたし抜きで四人で楽しそうなのはちょっとずるいのでまた五人で飲みましょうよ、天風君からの戴き物もありますし、いいでしょう?鱗淵境がいいですね、あたしあの場所でみんなと飲むのが好きなんです。鏡流もそうですよね!
Jingliu
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