記しておきたいことがあり過ぎる。時系列が多少前後するかもしれんが、纏まったものから認めていく。

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「秘密です」

そう言って、人差し指を唇へ添えて微笑むお前に射抜かれた。触れることが叶うと知り、距離が縮まり、互いの慕情を明かしてからというもの、お前のありとあらゆる表情をいくつも見て知ったつもりでいたが…思い上がりだったようだ、これほど悪戯めいた愛らしい顔は初めて見た。

お前が俺の前で自らを偽っているとまでは思わん、だが…気を許しきった自然体かと問われれば、そうではないのだろう。そんな当たり前のことに今の今まで意識が向かなかった。
これからはもっとお前の無邪気な顔が見たい。その心を溶かし、畏れを忘れさせて、俺の前で声を上げて笑うさまが見たい。

…家族とは、そういうものだろう。
出来上がるまでは…秘密、です。そんなに珍しい表情でしたか…？確かにモーディス様の前では背筋が少し伸びる気持ちもあるので、そのせいでしょうか。…最近よく笑うようになっている気はしますが、……家族……、…上手くなれるように努力します…！




Mydei