朝目が覚めて、隣にいるモーディス様が私のことを見つめている──それだけで、胸がいっぱいになり、とても幸せを感じました。モーディス様、とお呼びすれば
「呼び方を改めろ、お前の男の名を呼べ、もう一度だ」とおっしゃるので、呼び直すと
「いいこだ」と褒めてくださるのが嬉しくて。…あなたに支配されているような、そんな感覚が幸せです。
甘やかな時間。(R-18)
何度も愛されて、途中からは意識さえも危うくなって、本当に食べられてしまうかと思いました。それでもあなたに満たされる時間が何よりも幸福で。何度も、あなたがくださる熱に酔わされたように、ふわふわとしていたと思います。…思い出すととても恥ずかしいのですが、それでもメデイモス様が抱いてくださる度に幸せでどうにかなりそうでした。「己の魅力にもう少し自覚的になれ」と言われましたが、…まだそれは実感がなく、あなたがそれだけ私に夢中であればいいと思ってしまいました。
キャス、と…あなたに呼ばれるのが好きで、あなたが触れるだけでどこもかしこも気持ちよくて、すぐに溶かされてしまいそうです…。余裕がなく、あなたにしがみつくことしか出来なくて、後半は殆ど泣かされてばかりでしたが…。
あなたの熱に浮かされて夢をずっと見ているようです。それでもあなたが刻んだ痕がそれが夢ではないと教えてくれて、思い出してはまた浮き足だってしまう。あなたに酔わされているのかもしれません。
……恥ずかしいので、この辺りで。
あれほど知らしめても尚、”かもしれない”等と断言を避ける程度だったとは恐れ入る。疑いようもない程に教え込んだつもりだったが、未だ足りんようだ。…羞恥で誤魔化しているだけだと言うのならば、俺の目の前で真実を語って貰うぞ。キャストリス、俺はとっくにお前に酔い痴れている。Castorice